「平和のための原子力」

(1953年12月08日)

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アメリカ合衆国のドワイト・アイゼンハワー大統領が
1953年12月8日にニューヨークの国際連合総会で行った演説で
提唱した考え方である。

アイゼンハワーは、演説の中で、まず、
核開発競争が激化している現状を憂慮した上、
アメリカに対し核攻撃がなされた場合には
速やかに報復が行われることになるが、
そのような事態になることを望むものではない
として、次のように述べた。

我が国は、破壊ではなく、建設をしたいと願っている。
国々の間の戦争ではなく、合意を願っている。
自国が自由の下に、そして他の全ての国の人々が
等しく生き方を選択する権利を享受しているという自信の下に
生きることを願っている。

そして、アメリカ及びその同盟国であるイギリス、フランスは、
ソ連との間で、会談を持つ用意があると述べた。

また、原子力の平和利用について、次のように述べた。

アメリカ合衆国が追求するのは、
単なる、軍事目的での核の削減や廃絶にとどまらない。

この兵器を兵士の手から取り上げるだけでは十分でない。
軍事の覆いをはぎとり、
平和の技術に適合させるための方法を知る人々の手に
渡されなければならない。

続いて、
国連の下に国際的な原子力機関を設立することを提案し、
特に、電力の乏しい地域に電力を供給することが
原子力機関の目的の一つになるとした。

それに関わるべき利害関係国には
ソ連も含まれると明示した上で、
アメリカには協力の用意があると述べた。

アイゼンハワーのこの演説を契機として、
国際原子力機関 (IAEA) 設立の気運が高まり、
1954年、国連でIAEA憲章草案のための協議が開始され、
1956年、IAEA憲章採択会議でIAEA憲章草案が採択された。

(IAEAは1957年7月29日発足)
http://ja.wikipedia.org/wiki/平和のための原子力

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