【本郷和人】「令和以外の5つはケチのつけようがない」

(2019年04月03日)

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そうしたなか、

「『令和』以外の5つは
ケチのつけようがない」

と指摘するのは、
歴史学者で東京大学史料編纂所の
本郷和人教授。

令和の「令」の字に理由がある
として、3つの点を説明する。

「『令』は
上から下に何か『命令』する時に使う字。

国民一人ひとりが
自発的に活躍するという
説明の趣旨とは異なるのではないかというのが、
まずひとつ批判の対象にならざるを得ない。

「令和以外の5つはケチのつけようがない」

東大教授が指摘する『令』が抱える3つの問題

『巧言令色鮮し仁』

もうひとつは、
『巧言令色鮮し仁』という故事。

“口先がうまく、
顔色がやわらげて、人を喜ばせ、媚びへつらうことは、
仁の心に欠けている”という意味で、
この『仁』は儒教で最も大切な概念。

今でいう『愛』を意味し、
それに一番遠いのが
巧言令色だと言っている。

そこが引っかかる。

皇太子殿下は
日本中世史の研究者で、
当然『令旨』という言葉もご存知だと思う。

これは皇太子殿下の命令という意味で、
天皇の命令ではない。

つまり、『令』という字は
皇太子と密接な結びつきがあるもので、
天皇の密接な関係があるのは
『勅』『宣』などの字。
(天皇の生前退位で定める)
新元号とは少しずれている」

「令和以外の5つはケチのつけようがない」
東大教授が指摘する『令』が抱える3つの問題

本郷和人氏

本郷氏はこれらを踏まえ、

「普通に使うと使役表現となり、
中世の人に読ませると
『人に命令して仲良くさせる』となる。

日本の古典から取ることは
何の問題もないと思っているが、
どうも自発的な感覚ではなくなってしまう」

と改めて述べた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190403-00010000-abema-soci

https://ja.wikipedia.org/wiki/本郷和人

一九五〇年代に入ると、
日本経済は急速に成長していく。

この高度成長期、戦後宗教史上、
もっとも大きな事件が起きる。

創価学会の急成長である。

この時期、地方で家を継げなかった人々が、
仕事と雇用が生まれた都市部に
大量に移住した。

彼らを信者として躍進したのが
日蓮宗系の新宗教、
とくに創価学会であった。

信者の大半が先祖の祀りから排除されていた、
という特質を持っていたため、
創価学会は先祖供養に関心をもたなかった。

その意味で創価学会はきわめて都市的であり、
しかも政界に進出し、公明党を結成する。

だが都市下層以外の階層に
信仰を広げられなかったため
政権を獲得するに至らず、
創価学会と公明党のあいだでは
政教分離が行われた。

http://www.chikumashobo.co.jp/blog/pr_chikuma/entry/1185/

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