厚労省の姉崎猛統計情報部長(当時)が、中江元哉首相秘書官(当時)に説明。★

(2015年03月31日)

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安倍晋三首相は13日の衆院予算委員会で、
毎月勤労統計の調査方法見直しを巡り、
厚生労働省の担当者が、
2015年当時の首相秘書官に
説明をしていたことを明らかにした。

首相は

「(秘書官から同省担当者へ)
実態を適切に表すための改善の可能性など、
問題意識を伝えた」

と答弁。

一方で

「私から
どうなってるんだと
指示したことは全くない」

と語った。

厚労省は18年1月、
統計の精度を高めるためとして、
調査対象の事業所を
段階的に一部入れ替える見直しを実施。

同時に、
今回発覚した不正な抽出調査を
全数に近づける修正を
ひそかに始めていた。

この時から賃金伸び率が
高い水準を示すようになった。

https://this.kiji.is/468345944758256737

15日の衆院予算委で野党は、
菅氏が報告を受けたのとほぼ同じ時期に
厚労省側に「問題意識」を伝えた首相秘書官(当時)の
中江元哉財務省関税局長の認識をただした。
中江氏は15年3月31日、
厚労省の姉崎猛統計情報部長(当時)らから、
調査対象事業所の入れ替えに伴い、
統計数値が大きく変わると
事前説明を受けた。

その際

「経済の実態が
タイムリーに表せないとの観点から、
どうして全数入れ替え方法をとっているのか」

と問題意識を伝えたことを認めた。

一方で

「当然の反応をした。

不適切な方法をとらせる意図ではない」

と、厚労省に対する圧力との見方を否定した。
厚労省は、
官邸への報告から
2カ月余り後の15年6月、

「毎月勤労統計の改善に関する検討会」

を発足させた。

検討会の議事録によると、
姉崎氏は

「アベノミクスの成果ということで、
賃金の動きが注目されている」

と発言。

中間的整理をまとめた同年9月の検討会では

「部分入れ替え方式を検討したい」

と主張した。

検討結果について、中江氏は

「報告を受けた記憶はない」

と語った。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019021501203&g=pol

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