肺炎の症状が出ている空港勤務の男性が、渡航歴がないことから検査を断られる。

(2020年02月06日)

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国内で
新型コロナウイルスの検査対象にならなかった人から
相次いで感染が確認されたことを受けて、

厚生労働省は
対象を拡大し、
全国の自治体に通知しました。

それでも検査対象にはあたらないものの、
感染の疑いがぬぐいきれない患者が受診するケースがあり、
医療機関は
対応に苦慮しています。

新型コロナウイルスの検査を行う対象について、
厚生労働省は

37度5分以上の発熱と
肺炎を疑わせる呼吸器症状があり、
2週間以内に
武漢市を含む湖北省への渡航歴があるか、
湖北省に滞在した人と濃厚接触した人

まで含めるよう広げました。

こうした中、
対象にはあたらないものの、
感染の疑いをぬぐいきれない患者が受診して、
医療機関が
対応に苦慮するケースが出ています。

このうち、千葉市にある内科などの診療所では、
先月29日、
空港で仕事をしている男性が
レントゲン検査などの結果、
肺炎と診断されました。

医師は
抗菌薬など
通常肺炎で使われる治療薬を処方しましたが、
効果はみられず、
症状が悪化しました。

患者の男性は、
外国人旅行客と接触する機会もあるため、
医師は、
新型コロナウイルスへの感染の疑いもあるとして、
検査ができないか、
今月3日に
保健所に問い合わせましたが、
国が定める検査対象にはあたらないとして、
対応を断られたということです。

診療所の河内文雄医師は、

「経過が
通常の肺炎とは異なり、
勤務環境からも
新型コロナウイルスへの感染の疑いがあると判断したが、
保健所は
『武漢や湖北省との接点がない』との一点張りで
対応してくれなかった。

こうしたケースは多くあると思われ、
放置していたら、
今後、感染が拡大するのではないかと心配している」

と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20200206/1080009811.html

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