【ドイツ】自動車部品会社の社員食堂で、最初の感染が発生。

(2020年01月22日)

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ドイツのある自動車部品メーカーのランチタイム。社員の1人が「塩を取ってくれ」と同僚に頼んだ。1月のある日のことだ。

その瞬間、塩の容器とともに新型コロナウイルスが手渡された。これが、その後の専門家による結論だ。

そもそもそうしたやり取りが記録されていること自体、徹底的な検証の成果であり、新型コロナウイルスに対する世界的な戦いにおいて、ドイツがまれにみる成功を収めている理由といえる。

アジア以外の地域では、この同僚同氏同士の接触が、新型コロナウイルス感染で初めて記録として残される初期段階の感染経路だ。

場所はバイエルン州ミュンヘンに近い、人口4000人の街シュトックドルフ。彼らの勤務先は自動車部品サプライヤーのベバスト・グループ。ベバストは、社員の1人である中国人女性がウイルスに感染し本社に持ち込んだことを公表、世界中の注目を集めた。

ウイルスはベバスト本社で同僚たちに広がった。後に専門家が解明したところでは、そのなかに、社員食堂でランチをとっていた、問題の中国人社員とは何の接触もなかった人物が含まれていた。

1月22日の社員食堂での場面は、専門家らが記録した何十件ものありふれた出来事の1つである。彼らは、バイエルン州政府がウイルス拡散を防止できるよう、感染した労働者の追跡・検査・隔離を進めている。

こうした追跡調査は、新型コロナウイルス感染症対策でドイツが貴重な時間を稼ぐことに貢献した。

https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-germany-defences-idJPKCN21T00Z

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