仏紙ルモンドが、中国がWHOに、緊急事態宣言を出さないよう圧力をかけていたと報じる。

(2020年01月29日)

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中国湖北省武漢市で発生した
新型コロナウイルスについて、

仏紙ルモンドは29日、

世界保健機関(WHO)が緊急事態宣言を出さないよう
中国が圧力をかけていた

と報じた。

WHOは宣言を見送っているが、
代わりに国際的な専門チームが現地入りする合意を
中国から得たとしている。

WHOは22、23日の緊急会合で
ウイルスによる感染拡大が

「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」

に当たるかを議論した。

緊急会合には
日米中などの21人が名を連ねていたが、

同紙によると、
この場で中国の代表者が

「宣言は問題外である」

との主張を繰り広げた。

中国の「同盟国」からの反対もあったという。

会合では激しい議論が交わされ、
結局WHOは「時期尚早」との理由で見送った。

テドロス事務局長は
会合後の記者会見で

「緊急事態に当たるどうかで意見が割れた」

と説明した。

緊急事態宣言は

「他国に公衆の保健上の危険をもたらす」

などとWHOが判断した場合に
勧告と合わせて出す。

勧告に拘束力はないものの、
世界に広く危機を知らせる意味合いがある。

移動や貿易の制限で、
関係国が
経済的な打撃を受ける場合もある。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55009360Z20C20A1EA1000/

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