【テルアビブ大学】統計上、BCGワクチンの予防効果は認められなかった。

(2020年05月14日)

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結核を予防するBCGワクチンを受けた人が
新型コロナウイルスに感染しにくいかどうか調べたところ、

接種した人と接種していない人で
陽性となった割合に差はなく、
予防効果は認められなかった

とする研究結果を
イスラエルの研究グループが発表しました。

BCGワクチンの
定期接種を行っている国や地域では、

新型コロナウイルスへの感染者や
感染後に死亡する人が少ないという指摘があり、
各国で検証する研究が進められています。

イスラエルのテルアビブ大学の研究グループは、
イスラエルでは1982年まで
BCGワクチンの定期接種が行われていたことに注目し、
接種を受けた世代と
受けていない世代で
感染する割合に差があるか解析した結果を
「アメリカ医師会雑誌」に発表しました。

それによりますと、
イスラエルで
ことし3月から4月初めにかけて
新型コロナウイルスのPCR検査を受けた人のうち、

BCGワクチンの接種が行われていた
1981年までの3年間に生まれた3064人では、
11.7%に当たる361人が陽性でした。

これに対して、
接種を受けていない1983年以降の
3年間に生まれた2869人では、
10.4%に当たる299人が陽性でした。

研究グループは、
統計的に明確な差はなく、
BCGワクチンの予防効果は
認められなかったとしています。

一方で、
研究の対象となった
比較的若い世代では
重症化したケースが少なく、

重症化や
死亡に至る割合との関連については
まだ分からないとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200514/k10012430111000.html

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