【消費者庁】「予防に根拠のあるサプリメントや特定の食品はありません。」(実験できないは虚偽記載では?)

(2020年05月16日)

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消費者庁は1日、
消費者へのメッセージとして
新型コロナウイルスの
予防効果を標ぼうする食品について
注意喚起した。

新型コロナウイルス感染症の
予防効果があるとうたった
サプリメントなどの広告については、

すでに消費者庁も
2度にわたり
64社の企業に
表示の改善要請を行うなどの
対策をとってきた。

同省からのメッセージが記載されたリーフレットは

「新型コロナウイルス予防に
根拠のあるサプリメントや
特定の食品はありません」

と明示した上で、
該当する広告に
注意を払うよう呼びかけている。

さらに、
医薬基盤・健康・栄養研究所の
サイト内に設けられた
ウイルス性感染症に対する食品や
食品素材の研究報告のページに
リンクするQRコードも掲載した。

この件について、
衛藤晟一
内閣府特命担当大臣は
1日の会見で

「食品に健康維持増進の表示ができるのは
特定保健用食品、
機能性表示食品、
栄養機能食品だが、
免疫機能に言及したものはない。

不審なことがあった場合については
消費者ホットラインに
相談していただきたい」

と述べている。

https://shokuhin.net/31420/2020/05/15/sonota/kyoninka/

マグロやブリの血や内臓に多く含まれる
セレンという成分が、
新型コロナウイルスの
病原性を弱らせる可能性がある―。

米国臨床栄養学会誌で
4月28日に掲載された論文によると、

セレン摂取量と関係性が強い人の
頭髪に含まれるセレンの量と、
新型コロナ患者の治癒率を見比べたところ、
セレン含有量が高い地域ほど
治癒した人の割合も高い
という相関性が
有意に認められた。

データ不足などにより

「関連付けは
十分に頑強ではない」

と注釈をつけつつ、

今後、関連データが集まるにつれ、
セレンの効果を検証できる
と結んでいる。

論文は、
中国の非政府サイトのデータを基にしたもの。

大規模感染のあった
武漢市を持つ湖北省は
治癒している人の割合が
他の省より低かった。

一方、
髪に含まれるセレンの量が
平均の4~6倍ほどある
同省恩施市だけは

省内他地域と比べ、
治癒率が2・8倍と高かった。

湖北省以外の患者の死亡率は0・6%。

ただ
セレンの量が
湖北省(恩施市除く)の半分未満である
黒竜江省では、
患者の死亡率が2・4%と高かった。

論文著者らは、

患者の年齢や基礎疾患、
地域ごとの医療体制の充実度などの
データがそろっていないこと、

今回の分析に使ったデータに
一部古いものが含まれることなどを指摘。

研究の解釈には不確実な部分が多いため、
今後も新型コロナの重症度と
セレンの関係性を
研究していく必要があると論じた。

セレンは
マグロやブリなどの血や血合い肉、
内臓に豊富な成分。

既に2型糖尿病や
がん発症のリスクを下げるなど
機能性が指摘されている。

ただし
消費者庁は3月10日時点で、

新型コロナの特性が明らかでない段階から
セレンの予防効果をうたう健康食品について、
誇大広告の恐れがある
と注意喚起をしている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200518-00010000-minatos-bus_all

https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/e-minato/articles/101578

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