【ブラジル】抗マラリア薬の承認で、大統領と対立していたタイシ保健相が辞任。(2回目の交代)

(2020年05月15日)

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ブラジルで
新型コロナウイルス対策の
陣頭指揮を執る
タイシ保健相が
15日、辞任した。

新型コロナの治療法を巡り、
抗マラリア薬の積極使用を求めるボルソナロ大統領と、
使用に慎重なタイシ氏の対立が目立っていた。

事実上の更迭で、
保健相交代は1カ月で2人目で、

国内の感染が急拡大する中、
対策の混乱は避けられない。

医師出身のタイシ氏は4月17日、
ボルソナロ氏に解任されたマンデッタ氏の後任として、
保健相に就任したばかりだった。

タイシ氏は記者会見で

「今日、
(政府を)去ることを決めた」

と述べるにとどまり、
辞任理由は説明しなかった。

後任には、
ボルソナロ大統領と同様、
軍出身のパズエロ副保健相が就く見通し。

「ブラジルのトランプ」
と呼ばれるボルソナロ氏は
5月14日、
トランプ米大統領と歩調を合わせ、
抗マラリア薬「クロロキン」について
新型コロナ患者への使用を認める規則変更を
タイシ氏に要請。

だがタイシ氏は
クロロキンの安全性について
科学的根拠は十分ではないとして、
反対していた。

https://mainichi.jp/articles/20200516/k00/00m/030/087000c

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