【木村正明】「山田慶一」について再質問 ★

(2016年12月05日)

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2016.12.05 : 平成28年予算・決算特別委員会 本文

822

◯木村委員

3定では、
半蔵門から四谷駅までの麹町通りの
沿道の地区計画について、
麹町五丁目の
南側の一定のエリアだけ
高さ制限が外された背景について、
質問させていただきました。

実は麹町環境整備協議会の皆さんが
長年かけて、そのまちづくりを検討されてきて、
協議会のもとにつくった地区計画委員会が
三度にわたって委員会を開いて検討してきた内容が、
区の要請を受けて、
そのエリアの高さ制限を外した
というところまではわかりました。
そう部長がおっしゃっていました。

それで、その背景に、
アーバンコーポレーション、
当時TBRビルを買った
スルガコーポレーションから買い取った
アーバンコーポレーションと、
それから山田慶一氏という、
両者の間で業務委託契約が交わされ、
そこで、その土地を高く買ってくれるお客さんを探すという
業務委託契約で、
それが高さ制限を外される背景としてあったんじゃないかと。

しかし、区長は、そういう要請を
受けていないということでありました。

それを踏まえて、ちょっと伺います。

前回の定例会で、たしか部長でしたか、
こういうご答弁ありました。

あそこには──麹町五丁目ですね、
一つ大きな動きが出そうだと。

これは我々もいろんな形で情報も入ってまいります、
という答弁をされていましたね。

これ、具体的にはどういう情報だったんでしょうか。

その当時、大きな動きがありそうだと。

どういった情報が入ってきていたんでしょうかね、
区のほうに。

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◯木村委員

まあ、そういったいろんな動きがあったわけですね。

それで、あわせて、その3定の中で、ご答弁の中で、
こうおっしゃっていました。

そこは単純に高さ制限を決めるということではなしに、
むしろほかの都市計画を使って、より有効なものにしていくと、
そういう考え方もあるんじゃないかと判断したと。

で、そのほかの都市計画というと、
具体的にどういう手法が考えられますか。

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◯木村委員

前回も言ったけれども、
麹町通りの沿道の皆さんは、
大型開発でまち並みを壊されたくないと。

このまち並みを守っていこうということで
地区計画の勉強会が始まったわけですよ。

それに対して
行政からの働きかけで高さ制限を外したから、
なぜこんなことをするのか
という立場で質問しているわけです。

紀尾井町通りに紀尾井町のほうに
高さ制限がないから云々じゃないんですよ。

麹町の沿道の地権者の皆さんが決めた
まちづくりの方向と違う異質なものを
なぜ持ち込んだのかということを聞いているんです。

実は、あの3定の質問以降、
スルガコーポレーションから土地を買った
アーバンコーポレーションの関係者の方が、
「ベルダ」という雑誌で、
その当時どういうやりとりがあったのかについて
証言されています。

こう言っています。

最初はTBRからスルガコーポレーションが買って、
で、アーバンコーポレーションが買って、
そして今住友不動産と、こういう流れかと思ったら、
どうも違うんですね。

そのアーバンコーポレーションの関係者がこう言っています。

あの土地はスルガコーポレーションだったけれども、
立ち退き交渉を依頼した会社が
弁護士法違反の疑いで逮捕されて、
世間から袋だたきに遭っていたと。

そのときに、住友銀行のある支店長と
住友不動産のある部長の紹介で山田氏がやってきたと。

駿河の土地をアーバン社が一時的に保有した上で、
山田氏と業務委託契約を結ぶことを提案してきたと。

なぜか。

スルガコーポレーションが買って
弁護士法違反で逮捕者を出したと。

そこからコンプライアンス上、
まずストレートに住友が買うことができないと。

だから、間にアーバンコーポレーションに入ってくれと。

その仲介役を山田慶一氏に頼むという、
そういう話が住友不動産と住友銀行のある支店、
まあ麹町支店長だったと聞いていますけれども、
紹介でやってきたわけですよ。

それで、最初からあの土地というのは、
もう住友不動産が買うというのができていたんですよね。

だから私もそれで得心しました。

スルガコーポレーションから
アーバンコーポレーションが買った土地の値段が365億、
そしてアーバンから住友が買った値段も、
同じ365億なんですよ。

(「ふーん」と呼ぶ者あり)

アーバンがもうけようとしたら、少し膨らむでしょう。

最初から住友のものだったんです。

となると、これは最初から住友不動産のために
高さ制限を外したんじゃありませんか。

(「ああ」と呼ぶ者あり)そういうふうに思いたくなります。

だってスルガコーポレーションの取締役は、
ねえ、高木さんですから、住友さんの、
不動産の会長のご長男なんでしょう。

そういう情報というのは入っていませんでしたか。

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◯木村委員

ただ、結果として敷地が広大だと。

確かに広大でしょう、2,000坪だから。

広大な敷地だから
いろんな開発の自由を制限してはならんと、
そういう発想なんだろうけれども、
持っている人は1社ですよ。

住友不動産ですよ、持っているのは。

結果として住友不動産の
開発の自由を妨害してはいけないという、
結果としてそういうふうになってしまっているということは、
これは認識していただかないと困りますね。

だって、現実そうなんだから。

住友不動産のために
高さ制限を外したことになるのは、
担当者の意図はともかくとしてよ、
結果としてはそうなっているんだということは
ご認識いただけますか。

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◯木村委員

その一つの都市計画に行政が働きかけて、
住民のつくった案から高さ制限を外したんだからね。

それで、実はこれおもしろい、ある人から紹介いただきました。

「虚業」という本なんですよ。

七尾さんという方が書いてらっしゃいます。

区長もご存じ方でしょうかね。

この方が、この「虚業」という、
まあ、うその業なんだけれども、
この中でこういうことを言っています。

区長も登場してくるんですよ。

山田慶一の事務所には、
国民新党の幹事長下地幹郎、
自民党の亀岡偉民、
さらには東京都千代田区長の石川雅己らも頻々とはせ参じていた。

(発言する者あり)

日本最大の素材メーカー新日本製鉄も
山田の扉をたたいた1社だ。

現在、国土交通省が進めているスーパー中枢港湾計画への
新日鉄側の意向を内々に政界に伝えることを山田に依頼した。

なぜ──これは軽視できない。

こういうこの本の中身を軽視できなかったかというと、
こういう文言があるんですよ。

「永田町法曹ビルの廊下で山田はこう言った。

麹町五丁目計画のほうは
約3,000億円の大規模開発プロジェクトであり、
既に1億5,000万円の着手金をもらい済みだ」と。

1億5,000万といったら
前回ご紹介した業務委託契約書の着手金なんですよ。

これはまんざらうそじゃないなということで、
これをずっと読みました。

それで注目したのは、
麹町五丁目計画と言っていることなんですよ。

この麹町五丁目計画については、
こう説明しています。

TBRビルの跡地をめぐる再開発計画だと。

四ツ谷駅側の鉄道弘済会館を計画に組み込むことで
国道と接道させることができ、
建築の容積率を向上させるために、
千代田区とJRを巻き込み、山田が動いていた。

容積率が向上すれば、高層ビルを建てることが可能となる。

山田は大手設計会社に描かせた再開発の計画青図を持ち歩いていた。

つまり鉄道弘済会館を計画に組み込むことで国道と接するわけですから、
より超高層の大型の建設が再開発ができると、
そのためには千代田区、鉄道弘済会館だから、
JRを抱き込む必要があるということで山田が動いていたという、
こういう指摘なんですね。

で、その中で区長は、山田慶一という人が
東京都時代からの知人だということでおっしゃっていました。

それで、そうすると、この当時から千代田区も一緒に、
千代田区も抱き込んでと言っているんだから、
鉄道弘済会館も一緒の巻き込んだ形で大型開発をやるというのは、
千代田区も承知していて、それで
高さ制限を外したということになりませんか。

(発言する者あり)

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◯木村委員

そういう情報を聞いていたと。

鉄道弘済会館も含めた形での開発の動きがあるというのは聞いていたと。

その中心的な方が要するに山田慶一氏だったわけですね。

それで、前定例会で、私、
業務委託契約書を紹介させていただきましたけれども、
実はそれに後、覚書というのが後で来ました。

覚書。覚書。

(発言する者あり)

それを見ると、平成19年10月30日、
業務委託契約書を締結する前の段階で、
アーバンコーポレーションと環境計画研究会、
山田慶一氏が麹町五丁目再開発計画に関し、
下記のとおり覚書を締結するということで
動いていらっしゃいました。

山田氏の受けた仕事というのは、
麹町五丁目再開発協議会を設立して、
そしてアーバンの持つ土地を含めて全体の推進業務、
開発計画の推進業務を委託する。

それを、アーバンから仕事を請け負ったわけですね。

そしてこういった形で、だからこの覚書とか、
これを読むと、まさにこのとおりに動いているわけです。

さて、じゃあJRはどうやって抱き込むのかと。

千代田区の都市計画審議会に
JR関係者の方がいらっしゃいません、最近まで。

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◯小川景観・都市計画課長

景観審の委員で、元JRの
関先生という方がいらっしゃいます。

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◯木村委員

都計審ですよ。
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◯木村委員

その関さんは、何年から何年まで。

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◯小川景観・都市計画課長

3期ですので、平成22年から前期というか、
ことしの5月いっぱいで
一応任期が切れたという形になります。

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◯木村委員

平成22年、
ちょうどこういった覚書を交わして、
いよいよ動き出したということになりますかね。

確かに鉄道弘済会館、JRと当然結びついていますから、
鉄道弘済会館を抱き込んだ形で再開発できれば、
相当な大規模開発がこれは可能になるわけですよ。

それで、この関氏が、
この方はJR関係で、そして日本交通計画何とか会か。

そこの名誉顧問をされているという方なんだけれども、
都計審の委員さんとして委嘱されたのは、
どういう経過を経て委嘱されたんでしょうか。

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◯木村委員

この関千秋氏も、区長とは
東京都の時代からのご友人じゃありませんか。

(発言する者あり)

お知り合いじゃありませんか。

(発言する者あり)

そんなはずないですよ。

そんなはずないですよ。

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◯石川区長

私が答えるのですか。

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◯石川区長

はい。知ってはいますけれども、
そういうつき合いはしたことがありませんし、
山田についても、
深いつき合いをしているわけではありません。

(発言する者あり)

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◯木村委員

まあ、最後ね。

鉄道弘済会館は分割民営化の影響でしょうか、
なかなかまとまらずにそのまま残っていて。

ただ、どういうわけかその隣に隣接している
国家公務員宿舎の麹町住宅、
これが平成21年か22年ぐらいまでは、
建てかえ用、緊急用の宿舎として位置づけ出したのに、
突如として売却対象に変わって、
やはり住友不動産が落札いたしました。

よって、あの辺は
さらに広大な再開発が計画されようとしています。

やはりこの問題は、
今は住民の皆さんどんなものができるのかと
恐らく戦々恐々でしょう。

高さ制限もないわけだから。

やはり行政のかかわり方を
いま一度振り返る機会にしていただきたいと。

常任委員会で引き続きやらせていただくということで
終わりにします。

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◯木村委員

いろんな方からお話を聞いて、
JR貨物の方のようでしたね、

関氏はね。

汐留の再開発あたりから
ずっと山田さんなんかとのつながりができたという話を
私は聞いております。

そのときの東京都のそうした関係、人脈が
私は区長によって
そのまま千代田区政に持ち込まれているんじゃないかと。

公益通報制度のときの
行政監察員である内野経一郎氏。

弁護士。

(「うん」と呼ぶ者あり)

この方も、山田慶一氏としては同じですよ。

そして、今回の麹町五丁目の再開発計画をめぐっての
山田慶一氏の一連の動き。

これも区長とお知り合いだと。

そして、山田慶一氏は
JRと千代田区を巻き込んだ形で、
麹町五丁目の再開発計画で動き回ったと。

そしてJR出身の方を千代田区の都計審に入って、
で、経過は今言われたように、
どうして入ったのかは
もう忘れていらっしゃるのかもしれないけれども、
6年前ですからね。

(「入りやすそう」と呼ぶ者あり)

それで、ことし区政功労賞を受賞されたと。

これは不可解なことがいっぱいあるんですよ。

(「さっきと一緒です」と呼ぶ者あり)

さっき──さっきより不可解だと思います。

(「もっと不可解。100条……」「100条だね」と呼ぶ者あり)

それで、もう一度言うと、
これまで麹町通りの沿道の地権者の皆さんが、
地区計画を当時の座長がおっしゃっているように、
大型の開発の動きがあると。

しかし、まちなみを残したいと。

それが動機で高さ制限の地区計画、
まちづくりルールの検討が始まって、
そして3回の地区計画委員会を開き、
3回目の結論で出した案と発表されたときは
違ったものになっていたと。

麹町五丁目の
先ほど来議論になっているこのエリアだけ
高さ制限が外されていた。

そして、その背景には
区長とお知り合いの山田氏という人物が
住友不動産と一緒に動いていたと。

これがわかったわけですよ。

そしてJRと千代田区を巻き込んだ形で
より大きな開発を目指そうとしているときに、
やはりJR関係者の方が都計審に入ってきていると。

これはやはり本来の都市計画の公共性、
住民の願いというか、
まちづくりへの願望を出発点としてやるべき都市計画が
やはり異質なものによってゆがめられていると、
そう言わざるを得ないんですよ。

それで、実は、私、
地権者の皆さん何人か、
実はこういうふうになっているんだけれども
ご存じですかと言ったら、ほとんど知りませんでした。

高さ制限が
あのエリアだけ外されていたというのを
ほとんど知りませんでした。

これは、やはり行政のかかわり方が
私はまずかったんだろうと。

改めて、改めてこれまでの経過を振り返って、
あそこの地区計画、
もともと課題というのを抱えていたわけだから、
六番町との関係とかね。

課題を抱えていたわけだから、
やはりいま一度地権者の皆さんの意見を集めて
正すべきところは正すというふうにすべきではないかと思いますが、
いかがでしょうか。

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2017年2月2日

『哀しき総会屋・小池隆一』第13回「千代田・練馬」

山田と極めて近しい東京・千代田区長の石川雅己が、
しばしば衆前で山田を評する言葉は、実に空々しい。

「やまちゃんはさあー、みんなひとのために使っちゃうからなあー」

http://www.yellow-journal.jp/tag/株式会社大都市政策研究センター/
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