移民反対派を批判していたワルター・リュプケ区長が暗殺。

(2019年06月18日)

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ドイツ中部ヘッセン州で
地方自治体幹部の政治家が
射殺される事件があり、

同国の連邦検察庁は17日、
極右思想を背景とした
政治的な目的による犯行の可能性がある
とみて捜査を始めた。

捜査当局は
すでに実行犯とされる容疑者を逮捕。

詳しい動機などの解明を急いでいる。

殺害されたのは、
ヘッセン州内の一部行政管区区長を務め、
メルケル首相の保守系与党、
キリスト教民主同盟(CDU)に属する
ワルター・リュプケ氏(65)。

6月2日、
自宅のテラスで頭部を撃たれ、
死亡した。

捜査当局は15日、
容疑者の男(45)を逮捕した。

独メディアによると、
リュプケ氏は2015年、
メルケル氏がとった寛容な難民受け入れ策への
抗議活動を批判するなどし、
脅迫などを受けていた。

一方、容疑者の男は
1990年代に
難民施設を襲撃したことがあり、
極右グループとのつながりも指摘されている。

リュプケ氏の殺害後、
極右との関連が指摘されるソーシャル・メディアのアカウントには
犯行を称賛するような投稿が相次いだ。

ドイツでは2015年、
西部ケルンで
市長選を直前に控え、
難民受け入れを支持する女性候補が襲撃され、
負傷する事件も起きている。

メルケル氏は17日、
事件について
「憂鬱な知らせ」と記者団に述べ、
早期の事件の全容解明を求めた。

https://www.iza.ne.jp/smp/kiji/world/news/190618/wor19061809530010-s1.html

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