「4分33秒、楽器の前で何もしないで過ごす」JASRACに著作権使用料が取られることが判明

(2019年01月26日)

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米国の実験音楽家ジョンケージの代表作品に「4分33秒」があります。

4分33秒間にわたり楽器の前で何もしないで過ごすという「作品」です。

さて、この作品の著作権権利処理がどうなっているのか調べてみました。

何と、JASRACに通常どおり登録されています(タイトル画像参照)。

映像化の権利もJASRACに信託されていますので、
日本におけるこのDVDの売上げに応じて
所定の著作権使用料がJASRAC→GEMA(ドイツの著作権管理団体)を経て
作詞家・作曲家たるジョンケージの遺族に支払われることになります。

(追記:すみません、
当該ボックスセットは輸入盤になると思われますので、
正確には「イギリスの著作権管理団体→GEMAを経て」
ということになります。

国内盤CD/DVDでこの楽曲が使われた場合には、
JASRAC→GEMA経由になります。)

(追記^2:ツイッターでコメントいただきましたが、
日本のオーケストラでこの楽曲を演奏した時は
JASRACにちゃんと使用料を支払ったそうです。)

https://news.yahoo.co.jp/byline/kuriharakiyoshi/20190126-00112521/

https://ja.wikipedia.org/wiki/4分33秒楽譜出版社

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