ロバート・スミッソン「partially buried woodshes」

(1970年)

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ケント州立大学のキャンパスに建てられた隠喩に満ちたモニュメントで、廃棄された薪小屋の屋根に梁が折れるまで土を積み重ねたもの。スミッソンは退廃化も作品の一部だと言って、作品が自然に老朽化していくに任せるべきだと主張した(何度か破壊行為が為された後、大学当局は1984年位作品の取り壊しを命じた)。作られて4ヶ月後の1970年5月に、抗議した学生4人が州兵に殺されるに及んで、この作品には新たな意味が付け加えられた。誰かがスミッソンの作品の横腹に「70年5月4日、ケント」とスプレーペイントで書いたことで、偶然にもこの事件の記念碑となった。スミッソンは後にこの付け加えられた意味を受け入れて、この作品の写真を(collage of indignation)に取り入れて反戦ポスターを作りさえした。