米ディズニー、純利益6%減

(2012年)

【シリコンバレー=岡田信行】米メディア大手のウォルト・ディズニーが5日発表した2012年10~12月期決算は、売上高が前年同期比5%増の113億4100万ドル(約1兆600億円)、純利益が6%減の13億8200万ドル(約1300億円)だった。CATV・放送部門やテーマパーク部門は好調だったが、映画部門の不振や人気番組関連の賠償金支払いなどが響いて減益となった。

1株あたり利益は0.77ドル(前年同期は0.80ドル)。人気番組「クイズ・ミリオネア」を巡って制作会社に支払った賠償金3億2100万ドルなど特殊要因を除いた1株あたり利益は0.79ドル(前年同期は0.80ドル)だった。減益決算だったが、売上高、純利益ともに市場予想を上回ったため、5日の米株式市場の時間外取引でディズニー株は一時2%超上昇した。

四半期業績を部門別にみると、主力のCATV・放送部門の売上高は7%増の51億100万ドル、営業利益は2%増の12億1400万ドルだった。ABCテレビの広告収入が増えた一方、放映権料上昇が響いてスポーツ専門チャンネル「ESPN」の利益が減少した。

「ディズニーランド」などのテーマパーク部門は米国内の入場料収入増が奏功し、売上高は7%増の33億9100万ドル、営業利益は4%増の5億7700万ドルだった。映画部門は前年同期に大作があった反動で売上高が5%減の15億4500万ドル、営業利益は43%減の2億3400万ドルだった。

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