もののけ姫

(1997年07月12日)

宮崎駿によるスタジオジブリの長編アニメーション映画作品。1997年7月12日公開。

『紅の豚』以降、宮崎監督作として5年間待ち望まれていた作品である。リピーター観賞も続出し、翌1998年の春先までロングラン上映を実施した映画館も有ったことで、20世紀の日本映画歴代興行収入第1位となった。また、この作品の主題歌を歌う米良美一は、男性でありながら女性のような高い声で歌うカウンターテナーが話題になり、この作品にて一般に広く認知されるようになった。

なお、スタジオジブリが1996年にウォルト・ディズニー・カンパニーと国内でのビデオソフト(「ジブリがいっぱいCOLLECTION」)発売および海外でのジブリ作品配給に関わる事業提携を締結した事に伴い、WDCから初めて出資を受けた作品である。このため「平成狸合戦ぽんぽこ」迄の【発売元:徳間書店・販売元:徳間ジャパン】ではなく、WDJのビデオソフト部門の「ブエナビスタ・ホームエンタテインメント ジャパン」になった。但し、レーザーディスク版のビデオソフトについては徳間からの発売・販売となった。

こうして本作のビデオはすでに『アラジン』などで日本市場に大きな勢力を築いていたウォルト・ディズニー・ジャパンの流通ルートで販売された。また、アジアを除く全世界でWDC子会社のミラマックスが配給し、ブエナビスタブランドでビデオ発売をした。本作以降、ジブリはディズニーと親密になっていく。

映画のレイティングシステムは、日本(映倫)では「一般」に指定されているが、表現(流血や人体切断)が過激であると判断されたのか、アメリカ (MPAA) では「PG-13」に指定された。

(毎日映画コンクール・日本映画大賞・大藤信郎賞、第2回アニメーション神戸・部門賞・演出部門、日本アカデミー賞・最優秀作品賞、第1回文化庁メディア芸術祭・アニメーション部門大賞)

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