エクシア(EXIA)の投資の税金は?確定申告が必要なのか解説!
(2021年05月)エクシアへの投資に興味があるけど、投資経験が浅くて税金が心配…
エクシアで利益が出たとき、どのタイミングで確定申告したらいいのかわからない…
上記のような相談を、ブログ読者の方からいただくことがあります。
税金については、原則として税理士へ相談したり所轄の税務署に確認するのがベストです。
ルール変更があったり、解釈によって違うこともありますし、管理人も毎回税理士に相談しています。
とはいえ、基本的な部分はお伝えできるので、この記事ではエクシアの投資で利益が出たときにいつどれくらい納税する必要があるのかお伝えしますので参考にしてみてください!
エクシア合同会社(EXIA)に投資して利益が出たら納税する必要がある!
エクシア合同会社に出資をして、利益が出たら納税する必要があります。
実際のところ、エクシアの投資で税金がかかるタイミングはとてもシンプルです。
それも含めて詳しくお伝えします。
気になる納税が必要なタイミングは?
エクシアに投資するにあたって、どのタイミングで納税する必要があるのか?
―――それは、出資元本を超える金額を出金するとき!です。
非常にシンプルなので、深く考えなくても問題ありません。
500万円を出資して評価額が700万円になっていても、500万円の元本を超える出金を行わない限りは税金は発生しません。
評価額は、出資者向けに毎月メールで通知されます。
例えば上記の通知内容だと、500万円を出資して評価額がおよそ667.7万円になっています。
これはつまり元本が500万円で、利益が167.7万円で合わせて667.7万円ということです。
何に対してどれくらい課税されるのか?
では、何に対してどれくらい課税されるのかお伝えします。
上の例のように500万円を出資して評価額が700万円になり、そのうち600万円を出金するとします。
そうすると、利益として得た100万円(600万円-500万円)が課税対象になります。
その時の税率は、20.42%が源泉徴収され、それをもとに確定申告する必要があります。
源泉徴収とは、給与・報酬・利子・配当・使用料等の支払者が、それらを支払う際に所得税や法人税等の税金を差し引き、それを国等に納付する制度である。
つまり支払者(エクシア)が投資家のかわりに先に税金を払っておいてくれて、それを確定申告で調整するといった形です。
20.42%の内訳は所得税と復興特別所得税になっています。
エクシアの配当は未上場の有価証券等に対する配当所得にあたり、総合課税が適用されます。
課税される所得金額所得税率控除額
195万円以下5%0円
195万円を超え
330万円以下10%97,500円
330万円を超え
695万円以下20%427,500円
695万円を超え
900万円以下23%636,000円
900万円を超え
1,800万円以下33%1,536,000円
1,800万円を超え
4,000万円以下40%2,796,000円
4,000万円超45%4,796,000円
なので源泉徴収された支払調書をもとに、年収に応じて上記で計算した差分を確定申告のタイミングで納税しなければいけません。
法人を持ってて年収を低く押さえてる方や、名義によっては還付を受けられることもありますね。
年収500万円の人が仮にエクシアで運用した場合の納税のシミュレーションは!
【給与の源泉徴収票の情報】
①額面:500万円
②給与所得控除後の金額:346万円
③所得控除の額の合計額:146万円
【エクシアの投資】
④出資元本:500万円
⑤評価額:700万円
⑥出金額:600万円
⑦出金による利益:100万円(⑥-④)
上記のような年収500万円で500万円をエクシアに投資した人の税金をシミュレーションしてみます。
支払うべき税金の計算
給与所得控除は下記のように年収で金額が決まります。
給与等の収入金額(年収)給与所得控除額
162万5000円以下65万円
162万5000円超
180万円以下収入金額×40%
180万円超
360万円以下収入金額×30%+18万円
360万円超
660万円以下収入金額×20%+54万円
660万円超
1000万円以下収入金額×10%+120万円
1000万円超220万円(上限)
また、所得控除は住宅ローンや保険・ふるさと納税などで結構変わるので、実際にはご自身の情報でやってみてください。
今回、エクシアから600万円を引き出したので、元本の500万円の差分である100万円(⑦)が課税所得に追加されます。
なので課税所得を計算すると、
346万円(②)+100万円(⑦)-146万円(③)=300万円
になります。
課税所得が300万円なので、195~330万円の帯の税率10%が適用されて、
3000000×0.10-97500=202500
この20.25万円が基準所得税額となります。
さらにこれに2.1%をかけた復興特別所得税が4252円かかるので、202500+4252=206752円が納める税金となります。
また、課税所得の約10%を住民税として翌年に支払う必要があるのもお忘れなく。
注意するべきは、エクシアなどの投資での利益を給与での課税所得に足したときに、税率の帯が変わる可能性があることです。(申告分離課税のものは除く)
なので、引き出しのタイミングや金額はある程度事前に計画を立てておいたほうが良いですね!
エクシアからの入金と還付
エクシアに600万円の出金申請をすると、翌々月末に振り込まれます。
今回は利益の100万円の部分に対して課税され、復興特別所得税も含めた20.42%の20.42万円が源泉徴収されます。
なので振り込まれる金額は、600-20.42=579.58万円です。
ただ、上でシミュレーションしたように、本来であれば10%の税率の帯に属した課税所得なので、納めすぎていることになります。
本来エクシアの利益に対して納めるべきは100万円×10%×1.021(復興特別所得税を含む)=10.21万円です。
なので20.42-10.21=10.21万円は還付申告をすることにより還付されます。
確定申告をするだけでは還付されず、あくまでも還付申告することで戻ってくることになりますので税理士相談の上実施しましょう。
エクシア(EXIA)から出金する金額が出資元本よりも少ない場合はどうすればいいのか?
出金する金額が出資元本よりも少ない場合は、特に何もする必要がありません。
例えば500万円を出資して評価額が700万円になっていて、そこから400万円を出金したとしても、預けたお金が返ってきただけになるので税金はかかりません。
なので、シンプルに、出資元本以上の金額を引き出すときに課税されることを覚えておきましょう。
スカイプレミアムのGQFXの税金発生タイミングとエクシアのタイミングは違うのか?
ブログの読者の方で、スカイプレミアムのライオンプレミアム(GQFX)で投資をしていて、エクシアも同じように税金がかかるのではないかと相談されることがあります。
「FXでの運用」という点で近いので、混乱されることもありますが、エクシアの投資の課税タイミングは上でもお伝えしたように出資金を超える金額を引き出す場合です。
そしてスカイプレミアムのGQFXの課税タイミングは、その年の取引で利確したもの全てになるので、毎年確定申告が必要です。
ここに関して、両者ともに投資していたりスカイプレミアムの会員の方はスカイの担当者に確認いただくのが良いかと思います。
GQFXの場合はいわゆるPAMM口座運用で、自分自身の口座において毎回トレードすることになります。
なのでその都度において個人口座での損益が確定するので、納税が必要になります。
一方でエクシアの場合は、出資金に応じて評価額が毎月通知されますが、個人の口座に配当が振り込まれるようなものではありません。
エクシア(EXIA)の投資の税金のまとめ!
エクシアジャパン合同会社(EXIA)の税金のまとめ
エクシア合同会社の投資で利益が出たら、確定申告をして納税する必要がある
出資元本以上に出金する場合に差益に20.42%が課税され源泉徴収される
総合課税の対象となり、その他の収入に応じて差額を確定申告で納税もしくは還付
スカイプレミアムのGQFXの納税タイミングとは異なる
この記事では、エクシアジャパン合同会社(EXIA)に投資して利益が出たときの納税についてまとめました。
出資金以上に出金する際に納税の必要があるという、非常にシンプルなことを覚えておけば大丈夫です。
ただし冒頭でもお伝えしたように、基本的には税理士の先生に相談するのがベストです!(申し訳ないですが税務については個人的な相談にも乗れません)
これから投資する場合にはしばらく税金は関係ないかもしれませんが、納税まで含めたゴールはイメージしておきましょう。
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