『DHM』レコーディング

(1998年08月01日)

8月1日~3日頃。
『抱いてHOLD ON ME!』のレコーディング。この楽曲からモーニング娘。本体に関しては安倍と福田の2TOP体制が明確になっていく。

石黒は初夏からの慣れない一人暮らしと、初コンサートに向けての9時間を超える連日のダンスレッスンに体が限界に達しており、不眠症と拒食症に近い症状が出て急速に痩せ衰えてしまった。そのため、このレコーディングでは声が細くなってしまい、つんくからダメ出しをされる。実際、石黒はこのレコーディングの最中、体力がなくてふらついていたという。石黒はこのレコーディングをきっかけに体力の回復に努め、ビジュアル面でのアピールを重視する方向に自分の意識を変えていくことになる。

飯田は、北海道を離れたことからくる望郷の思い、安倍との二人暮らしのつまずき、モーニング娘。でメインを取れないことへの苛立ち、それらが精神の不安定さを招き、レコーディングの最中にレコーディングスタジオをメンバーの制止も聞かずに飛び出した。スタジオの近くで幼稚園を見つけそこに入り込み、遊び場の滑り台に上って一人夜空を見上げて泣いた。その時、持ってきていたウォークマンからかかっていた曲がCoccoの『Raining』である。これ以降、この曲が飯田のテーマソングと言ってもいい存在となっていく。

(時期は推定。『5+3-1』の「8月、モーニング娘。は3rdシングルのレコーディングに突入していた」との記述から、トラックダウンやダンスレッスンと全国一斉イベントとの時間的関係性、8月18日にはラジオで初O.Aされていること等を考慮すると、ハワイへ行く前にレコーディングしたと推測できる。また、『サマーナイトタウン』のレコーディング直後に沖縄、『Never Forget』レコーディング直後に上海に行っていることなどを考えても当時のスケジュールの組み方として妥当な線であるように考えられる)

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