東芝、韓国・風力発電機器ユニスンと業務提携 

(2011年05月23日)

企業名株式会社東芝
業種電気機器発表日2011/05/23
 
東芝、韓国・風力発電機器ユニスンと業務提携 

当社は、韓国の風力発電機器メーカーのユニスン社と風力発電機器の共同開発や販売などにおける業務提携について合意に達し、本日覚書を締結しました。

同時に、ユニスン社の転換社債400億韓国ウォン(約30億円)分を引受けることを予定しており、諸手続を開始しました。当社はユニスン社との業務提携および転換社債の引受により風力発電システム事業に参入します。

近年、環境意識の高まりにより、水力発電や太陽光発電、地熱などの再生可能エネルギー利用に対する需要が高まっています。風力発電は、欧米で普及が急速に進んでおり、今後中国やインドなどの新興国での需要が高まると予想されます。全世界での風力発電の設置容量は2008年の120GWから2020年には477GWと、約4倍に増える注と見込まれています。当社は、そのようなニーズに対応するため、風力発電システム事業に参入します。

ユニスン社は、韓国で最も歴史のある風力発電機器メーカーで、ギアがなく、耐久性の高い永久磁石同期型発電機を用いた「ダイレクトドライブ方式」の風車技術や高効率な羽根を持った風車に関する技術を保有しています。また、コスト競争力の高い製品を作ることができ、合計1,000MW分の豊富な製造能力を持っていることなどから、当社は業務提携を決定しました。

今回の業務提携により、当社はユニスン社と販売提携を行い、当社拠点を通じ、ユニスン社の製品を積極的に拡販します。あわせて、ユニスン社と共同で,当社が持っている蒸気タービン向けの流体力学などの設計技術を風車の設計技術に応用し、より高効率な風車を共同で開発することについての検討を行います。

当社は今回のユニスン社との業務提携を機に、世界各地で風力発電や水力発電、太陽光などの再生可能エネルギー事業を積極的に展開し、低炭素発電の拡大を推進していきます。

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