腕時計としての実用性も申し分ありません
(2020年)その特徴的なベゼルのデザインで一世を風靡した「ブルガリブルガリ」をはじめ、老舗ウォッチブランドにはできない奇想天外なデザインで腕時計玄人を唸らせている『ブルガリ』。ケース、ブレスレット、ダイヤルの工房を傘下に収めることで果たした2010年の“ウォッチ・メイカー宣言”、世界最薄の自動巻きムーブメントを搭載した「オクト フィニッシモ」の発表など技術面での革新も続きますがやはり『ブルガリ』はデザインでしょう。こちらは、ローマ建築に着想を得た「オクト」をレトログラードとジャンピングアワーで仕上げた一本。どことなく、ジェラルド・ジェンタ氏の面影を感じますね。
独自の複雑機構が、そのままユニークなデザインにつながっているのが『ユリスナルダン』の「フリーク」。2001年に初出となった同ブランドを代表するコレクションは、天才ムーブメント設計者キャロル・フォレスティエ=カザピ氏が考案したセンターカルーセルという機構がベースとなっています。ムーブメントと自体が針と共に回転し時を刻むサマは、まさに唯一無二。登場から現代までコンスタントに技術改良を重ねられてきた同コレクションは年を経る毎に信頼性を増しており、腕時計としての実用性も申し分ありません。この先長きにわたり追随できるブランドが現れないであろうことを考えても、まさに一生モノでしょう。
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