2022新作 モンブラン「スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ」

(2022年10月22日)

モンブラン パリのシャン・ド・マルス競馬場から手首へ。モンブランは、スターレガシー ニコラ・リューセック モノプッシャー クロノグラフを進化させ続けます。

MONTBLANC(モンブラン) 2022新作 モンブラン「スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ」

このストーリーは1821年9月1日(土)、パリの有名なシャン・ド・マルス競馬場から始まりました。そこでニコラ・リューセックは、各馬がゴールラインを通過した瞬間を正確に記録するように設計した、彼の最新の発明品であるタイムキーパーをテストしたのです。

ニコラ・リューセック(1781-1866)は、フランス国王付きの第6代目の時計職人だっただけでなく、機会を見極めることに長けていました。当時のパリの競馬は一大事業であり、勝ち馬を科学的に記録できたことは、競馬スポーツに大革命をもたらすことになりました。

ニコラ・リューセックの装置の仕組み

ニコラ・リューセックの装置は、馬がゴールラインを通過するたびに、2つの回転カウンター上(1つは分、もう1つは秒を計測)にインクを一滴落とす固定ペン先を使用したものでした。彼の発明は成功を収め、その数週間後、パリの科学アカデミーに紹介されました。アカデミーのメンバーは、この時を計測する装置に魅せられ、この発明を、ギリシャ語で時間を意味する「クロノス」と、書くことを意味する「グラフイン」を組み合わせて、「クロノグラフ」と名付けました。「クロノグラフ」という言葉が誕生し、二コラ・リューセックは高級時計史に残る世界初のインククロノグラフの発明者となりました。

最初のモンブラン スターレガシー ニコラ・リューセック コレクション

現代までに話を進めると、2007年、モンブランは、ニコラ・リューセックの技術を応用し、初の自社ムーブメントが特徴の魅力的な腕時計を発表しました。リューセックのデザイン構造は、60秒の経過時間と30分を表示する、水平に並ぶ2つのクロノグラフカウンターへと形を変えました。回転する針を持つ固定されたカウンターの代わりに、カウンター自体が回転し、2つのカウンターの間の単一のインデックスマーカーが経過時間を表示します。

新たな時代

長年にわたってモンブランは、様々な素材、仕上げ、カラーによる、多彩な製品を紹介してきました。今年、このクラシックなタイムピースは、このストーリーの始まりの地である歴史的なパリとの関係を強化して、未来へとつなげるディテールを備え、新しいコンテンポラリーな外見が与えられました。モンブランは、このタイムピースを新たに意外性のある解釈で表現し、ステンレススティールとDLCコーティングステンレススティール(500点限定)の2種類のタイムピースを発表します。両方共に、オリジナルの装置を称え、インクカラーを想起させるブルーのディテールを持つ、人間工学に基づいた直径43mm(以前のサイズは44.8mm)の新たなぺブル型ケースと、オニオン型リューズを備えています。

パリとのつながり

数々の要素が花の都パリを称えています。最初に、ダイヤルのグラフィカルな「クル・ド・パリ」モチーフ(以前の「グラン・ドルジュ」デザインから変更)は、パリの石畳の道の幾何学模様に由来する伝統的なデザインです。このモチーフは、高級時計ではそれほど珍しくないものですが、織地ストラップとローターまで続くデザインというのは類まれであり、タイムピースのコンテンポラリーな外見を高めています。

その他のモダンなディテールには、オープンワークのインデックス、スーパールミノバ 加工®のダイナミックなドーフィン針、ダークグレーのバトン型インデックス、クロノグラフカウンターの新しいタイポグラフィ、ブラックの半透明サファイアクリスタル ケースバック、ダイヤルとムーブメントの青いネジ、そしてアンスラサイトグレーとエレクトリックブルーとの力強いカラーコントラストが含まれます。パリとのつながりを完成させるために、フランジには「ACADEMIE DES SCIENCES DE PARIS」と装飾されており、1821年にパリの科学アカデミーがリューセックの発明品を認証したことを思い出させてくれます。また「CHRONOGRAPHE NICOLAS RIEUSSEC」が12時位置に彫刻されています。

自社製ムーブメント

モンブラン スターレガシー クロノグラフ ニコラ・リューセックは、モンブランメゾン初の自社製ムーブメントである、自動巻きマニュファクチュール モノプッシャー クロノグラフ ムーブメント MB R200を搭載しています。ムーブメントのすべてが、高レベルな技術的効率と美学の実現のために設計されています。

マニュファクチュール クロノグラフに期待される、モノプッシャーメカニズムを制御するコラムホイールが採用されています。輪列とクロノグラフのホイール間の接続は、垂直ディスククラッチによって交互に接続および切断され、ほとんど摩耗することなく機能して、クロノグラフの始動を改善します。このメカニズムは、クロノグラフ作動中に経過時間ディスクがジャンプするのを防ぎます。8時位置には人間工学に基づき配置されたモノプッシャーを備えており、右手の親指で簡単に操作することができます。

また、時間と日付の迅速なリセットメカニズムは、あるタイムゾーンから別のタイムゾーンへと移動する旅行者にとって非常に実用的な機能です。これらのインジケーターは、分針の位置に影響を与えることなく、時計回りまたは反時計回りのどちらかにリセットすることが可能です。

レートは、ネジ付きの直径10mmの大型テン輪で調整され、高慣性モーメント(12mgcm²)および28,800A/h(4Hz)の振動数のおかげで定期的に振動します。安定したレートは、約72時間のパワーリザーブを提供するツインバレルにより、さらに高められています。さらに、テンプ受けがオープンワークのため、振動子の正確な位置合わせが可能になり、最適な耐衝撃性を実現します。

新作のモンブラン スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフは、リューセックの発明と、その発明品が誕生した都市を称えています。数多くの新しいデザイン要素が、高級時計製造をさらに前進させ、未来の世代の時計愛好家を魅了します。
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