ハウルの動く城

(2004年11月20日)

『ハウルの動く城』(ハウルのうごくしろ、英題:Howl's Moving Castle)は、ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジー小説、及び作品中に登場する城。または、同シリーズ第1作・『魔法使いハウルと火の悪魔』を原作とした、長編アニメーション映画。

スタジオジブリ制作で、監督は宮崎駿。2004年11月20日に日本公開された。スタジオジブリの長編映画で宮崎駿監督のものでは『魔女の宅急便』以来15年ぶりとなる宮崎自身の原作ではない作品である。

物語前半は比較的原作に準じているが、後半は原作には無かった戦争が付け加えられるなど全く違った展開になっている。原作者のジョーンズはこれを了承し、かつ本作を絶賛した。

公開2日目で観客動員数110万人、興行収入14億8000万円と日本映画歴代最高のオープニングとなり、2005年5月1日までに観客1500万人を動員。興行収入196億円、2004年と2005年の興行成績第1位を記録し、『千と千尋の神隠し』についでジブリ史上第2位の記録を樹立した。日本国内におけるDVDとVHSを合わせたビデオグラム出荷本数は2007年5月時点で270万本。

その年の第61回ヴェネツィア国際映画祭においてオゼッラ賞、翌年にはニューヨーク映画批評家協会最優秀アニメーション賞を受賞。さらにアニメーションのアカデミー賞と言われる第33回アニー賞の長編映画部門作品賞にノミネート(33rd Annual Annie Award Nominees and Winners)されたことに続き、『千と千尋の神隠し』以来となる第78回アカデミー賞にもノミネートされる等海外においても高く評価された。

世界中で公開され、それなりの興行収入を得るが、アメリカでの興行はいまひとつ(興行収入2億7000万円)だった。概ね高評価であったが、雑誌『タイム』は「ストーリーを進める意志が感じられない」と酷評した。

2008年 英エンパイア誌で史上最高の映画500本の中に選出された。

2006年7月21日の初TV放映時には32.9%(ビデオリサーチ、関東地区調べ)という高い視聴率を記録している。

(第61回ヴェネツィア国際映画祭・金のオゼッラ賞、第37回シッチェス・カタロニア国際映画祭・観客賞、第16回ザグレブ国際アニメーションフェスティバル・功労賞、第9回ハリウッド映画祭・ベストアニメーション賞、ニューヨーク映画批評家協会・最優秀アニメ賞、アメリカSFファンタジー作家協会 (SFWA) ・ネビュラ賞(脚本部門))

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