【辰南礼視点】親友がアナウンスで呼ばれる

(2018年03月09日)

ルーレットを回した。
表示されたのは『葛井鳴』。

ランチに誘い、アナウンスに呼ばれたらどのように対処するか尋ねた。
彼曰く、『タダで死ぬ気はない』。

返答によっては『身代わり』や
己が『ルーレット執行者であること』について話そうかと考えたが、
話すことはなくその場を終えた。

受け取ったクッキーは『俺に特別に作られた』塩味だったが、
流れる涙もあわさり少し塩っぽすぎる程だった

その日、黒いフードの人間が『学内の人間でないこと』を西本が知った。
鳴の抵抗と、幼馴染である西本の協力によって、また1つ近づいたのだろう。

誰も救う事ができない真相と、
俺がルーレットを回している者だという事実に。

コメント