【辰南礼視点】ルーレットを止める意味
(2018年03月08日)菖曰く、沼島の家族は沼島が死ぬよりも早く引っ越していたらしい。
つまり、俺よりも早く沼島が『ルーレットに選ばれる日』を知っていた可能性が高い。
ということは、俺がルーレットを止める意味は……なんだ?
仮設を確かめる為、リスクは高いが、ルーレットを止めずに時々アプリを確認することにした。
今ばかりは偶然最後尾になったこの座席に感謝せざるを得ない。
ルーレットを回して止めろ、じゃねーと殺す
そういう依頼?を破ることにはなるが、そんな呆気ない幕引きを奴らがさせるとは思わない……
っつー仮設を胸に、今日を過ごす。
最後のライブまでは、せめて殺されませんように。
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コメント
★辰南礼が3/8にルーレットを実行しなかった
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■ルーレットを実行しないに至る思考
・菖ちゃんからいただいた情報(沼島勝の家族が沼島勝が死ぬ日の昼頃に引越していた)から、己がルーレットを実行するよりも前に沼島勝の家族に死亡日が連絡されている可能性に思い至った
・ルーレットを不実行により殺される可能性等もあるだろうが、ルーレットを実行しない場合の動向を確認する
■行動
・ルーレットを実行せず、たまに端末を確認
・↑からルーレットを実行せずとも、企画内時刻16:00頃に死ぬ人間が確定する事に気がつく
・↑のタイミング(企画内時刻16:00)に可能なら該当者の家へ向かう
・引越し等されているか確認
┗己がルーレットを回すよりも前に死亡者が確定されているかどうかの事実確認
┗死亡者が確定されている場合、己が課されたルーレットを止める役割の意味について疑問を抱く
┗結果として、毎日ルーレットを回すことにする
┗己が止めずとも決まっているのなら、早く知れた方が大切な人を護る(身代わり制度を伝える)ことができる確率が上がるため
※全て1人で行います
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辰南様が校門を出ましたら1人の人間が話しかけに参ります。
「余計なことをするな、辰南礼。」
「二度とコイツとバンドが出来なくなってもいいのか」
と、脅しとして天地様の写真を見せます。
「……、余計なコトって、コレやんなかったことも入ってマス?」
と端末を振ってみせます。
こちらに対して何か反応は帰ってきますでしょうか。
端末を振っても反応は帰ってきません。
辰南様が校舎に戻るまで動きません。
表情は変えないように努めつつも重く嘆息し、端末をポケットに仕舞うと、文字通りお手上げというように軽く両手を上げてみせます。
「わーかったよ。大人しくしマス。」
その人物に背を見せ、大人しく校舎へ向かいます。