「ヴァレクストラ」CEOが語る 伊勢丹ザ・ステージをスモークに包んだ理由

(2023年06月13日)

サラ・フェレロ=ヴァレクストラCEOhttps://www.forkopi.com/ Forkopi スモークがシュールな雰囲気を醸し出す伊勢丹新宿本店のザ・ステージにて

ミラノ発レザーグッズブランド「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」のポップアップイベント「ヴァレクストラ メトロポリス」が4月に伊勢丹新宿本店ザ・ステージで開催され、このイベントのためにサラ・フェレロ(Sara Ferrero)=ヴァレクストラ最高経営責任者(CEO)が来日した。彼女とは、4月前半にミラノで開催されたデザインの祭典「ミラノサローネ2019(MILANO SALONE以下、サローネ)」で会ったばかりだ。「サローネ」では、イギリス人建築家のジョン・ポーソン(John Pawson)がリニューアルを手掛けたミラノ本店を披露した。フェレロCEOは「東京でポップアップがスタートするから、それに合わせて家族と来日し、富士山や京都にも行くつもり」と興奮した表情で話していた。

フェレロCEOが「ヴァレクストラ」CEOに就任したのは2015年https://www.forkopi.com/b-valextra.html ヴァレクストラ コピー 通販 それ以降、売り上げが就任当時の4倍になったという。彼女は大学でビジネスを学んだ後にMBAを取得し、金融コンサルティング企業のマッキンゼーでキャリアをスタート。その後、「フルラ(FURLA)」や「ジョゼフ(JOSEPH)」などで要職を務めたということで、彼女の経営手腕はもちろんのこと、ブランディングに効果的なコラボなどの人選やネットワークづくりもさすがだ。

昨年は、ミラノ本店のインスタレーションを手掛けた隈研吾との数時間のミーティングのためだけに来日するなど必要であればトンボ返りでも自ら現地に足を運ぶ。ブランドに対する情熱も相当なものだ。ブランドを発信するために協業するアーティストや建築家の選定も自ら行い、直接交渉する。選定するクリエイターもポーソンや隈のような大物から、気鋭のイギリス人若手アーティストのベサン・ローラ・ウッド(Bethan Laure Wood)までそうそうたる面々だ。CEOであり、妻であり、2児の母でもある彼女に、ポップアップやコラボレーションなどについて話を聞いた。

WWD:今回のポップアップショップのコンセプトは?

伊勢丹新宿本店のザ・ステージに登場した「ヴァレクストラ メトロポリス」
サラ・フェレロ=ヴァレクストラCEO(以下、フェレロ):ジャコモ・ムーア(Giacomo Moore)の家具やニューヨークの蜃気楼がイメージソース。それをもとにムードボードを作ったの。蜃気楼と雲のシュールな空間にしたかった。バッグのシリーズごとに展示を区分けしているから、街を歩いているような感覚でショップを楽しんでもらいたい。あくまでも主役はバッグだけど。

WWD:今回は“セリエ エス”やスニーカーも登場したが?

フェレロ:“セリエ エス(SERIES)”は1960~70年代のイタリアのデザインを象徴した有機的でフェミニンなラインが特徴。当時は「オリベッティ(OLIVETTI)」のタイプライターなど全てが丸みを帯びたデザインだったhttps://www.forkopi.com/c-valextrabag-b0.htmlヴァレクストラバッグコピー バッグの脇にはまるでえくぼのようなくぼみがあるのもポイントよ。スニーカーはミラノとロンドン、北京、東京で販売する。防弾チョッキに使用される丈夫な素材を使用した“ケイ ヴァル”バッグは日本限定で、仕事やジム用、旅行といろいろな用途があるから重宝すると思うわ。

WWD:下からスモークが出てきたが?

フェレロ:雲の雰囲気が出るでしょう。スモークがこのポップアップを特別なものにしてくれる。通常、この場所でスモークを使うことはできないけど、伊勢丹新宿本店は特例をつくってくれた。本当に感謝しているわ。これから店頭で、来てくれた日本人とコミュニケーションをとるつもり。とてもワクワクしているわ。日本人がどのような形や色を好むか理解したいから。

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