狼の子ども、眼鏡をかけた子どもと再会する

(2012年04月)

数年ぶりに同じクラスになった彼は眼鏡を掛け、ハードカバーの文庫本を読んでいた。
狼は久しぶりと挨拶をして、漫画でも読んでいるのかと尋ねる。
眼鏡越しの彼は大人ぶった口調で漫画など、と鼻で笑うが狼はそれに気づかす話を進める。彼の叔父が持っていたテニスの漫画とか面白かったな~と語る狼は、中休みになるや否や野球してくると校庭に飛び出していった。

「……ふん、マンガなんて……でも、スポーツのマンガなら…………」

コメント