国際航業グループ、太陽光発電施設を群馬県館林市に完成

(2011年09月13日)

2011年9月13日

国際航業グループ、太陽光発電施設が群馬県館林市に完成し東京事業所に送電

国際航業グループ(国際航業ホールディングス)が群馬県館林市に建設していた太陽光発電施設「館林ソーラーパーク」が完成した。発電した電力は東京都府中市のグループ東京事業所に送電し、ピーク時消費電力の50%相当を賄う。今夏から今冬、来夏にかけて予想される電力不足への対策として計画した。国際航業グループにとって関東地方で初めての太陽光発電施設となる。
館林ソーラーパークは、曙ブレーキ工業の所有地を借りて造った。敷地面積は7455.4m2。出力0.245kW(245W)の太陽電池パネルを1860枚使い、最大出力は455.7kWある。49万4000kWhの年間発電電力量を見込み、CO2排出削減効果は年間206tとなる。宮崎県で運営する大規模太陽光発電所のノウハウを活用し、許認可関連を含めて企画から4カ月、現地工事の着工から2カ月の短期間で運転開始にこぎ着けた。
館林ソーラーパークで発電した電力は、特定規模電気事業者(PPS)を通じて東京電力の送電網を使って東京事業所に送る。同事業所は契約電力990kWで今夏の電力使用制限の対象だった。制限は当初の予定より約2週間前倒して終了したが、館林ソーラーパークは経済産業省に自家発電設備と認められ、発電開始後に同事業所は対象から外れることになっていた。
遊休地を活用した電力不足対応策の位置付けで企画した。館林ソーラーパークは国内の地上設置型太陽光発電所では珍しく、住宅に隣接している。国際航業グループは、施設を活用した自治体や地域住民との取り組みを検討し、地域に根差した施設にしていく。(日経BP環境経営フォーラム)

コメント