シャープ、世界最大級となるタイの73MW太陽光発電所の保守・メンテナンス業務受託

(2011年)

2011年9月12日

シャープ、世界最大級となるタイの太陽光発電所の保守・メンテナンス業務受託
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シャープは、世界最大級となるタイの大規模太陽光発電所の保守・メンテナンス業務を受託した。薄膜太陽電池モジュール、周辺システムの供給と建設も、シャープが受注している。この太陽光発電所は、三菱商事子会社と香港の電力会社、タイの卸電力事業者の合弁会社、ナチュラル・エナジー・ディベロプメント(NED)が事業者となり、建設・運営する。2011年末までに発電を始める予定になっている。

この太陽光発電所は、73MW(7万3000kW)の設置容量がある。タイ中部のロッブリ県に位置し、面積は190ha。同県の1世帯の年間平均電力需要は1431kWhといい、全世帯の3分の1にあたる7万3000世帯分の電力を供給できる。2010年8月に着工した。運転開始後、全発電量をタイの電力公社に25年間売電する。建設にあたりNEDは、シャープと設計、機器調達、建設を一括契約した。

シャープは3月に、太陽光発電所の保守・メンテナンスを行う新会社、シャープ・ソーラー・メンテナンス・アジア(SSMA)をタイ・バンコクに設立した。シャープのタイの現地法人が51%、シャープが49%出資した。SSMAは、この発電所の稼働に併せて保守・メンテナンス業務を始めるとともに、拡大が見込まれるタイやアジア地域で大規模太陽光発電所の保守・メンテナンス事業を展開する。

保守・メンテナンス事業では、太陽電池モジュール、パワーコンディショナー(電流変換器)だけでなく、発電所全体の環境整備も含めて、システム全体を点検・保守する。それにより、安定的な稼働・発電を確実なものにし、発電事業の運営を支援していく。シャープは、太陽光発電の長期信頼性の向上や電力の安定供給のため、太陽電池モジュールの生産から大規模太陽光発電所のシステム設計、建設に加え、保守・メンテナンスも含めて総合的な事業を推進する。(日経BP環境経営フォーラム)

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