独エーオン、余った風力発電の電力をガス管へ

(2013年)

s-kei 曰く、
ガス管に触ると感電する、という話ではない。
Bloombergの報道によれば、ドイツ最大のエネルギー(電力&ガス)企業のエーオンは、余った電力を水素に変え、既存の天然ガス供給網に混ぜて流す計画を発表した(プレスリリース)。

風力発電は比較的安価ではあるが、電力需要と無関係に発電するために電力が余ることがあり、場合によっては一時的に発電を止める(解列する)必要がある。ドイツではこうして無駄になった電力が年間合計127GWh(2010年)に達し、無視できない量になっている。蓄電技術を使えば貯めておけるが、コストが高め。水素に変えても、専用貯蔵施設を造るとコストがかかる。

今回の計画は電気分解で製造した水素を、既存の天然ガス供給網に流して使うという所が新しい。既存の天然ガス供給網を使うので追加投資額が抑えられ、また水素は5%までならば何の問題もなく混ぜられる。中期的には15%に上げられると見込んでいるが、これはドイツの再生可能エネルギーによる電力全てをガス供給網に貯められることを意味するという。ブランデンブルグ州に建設されるパイロットプラントの製造能力は毎時36立方メートル、建設費は500万ユーロ。2013年から稼働させるとのこと。

日本や他の国でも、利用できるのでは無いだろうか?

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