沖縄電力と東芝 スマートグリッドの運用に向けた実証実験 開始

(2011年01月)

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スマートグリッド
掲載日:2010年5月27日

【実証実験始動】
沖縄電力と東芝は、スマートグリッドの運用に向けた実証実験を沖縄県宮古島で2011年1月に始める。離島の独立した電力系統で、容量3メガワットの太陽光発電システムと、同4メガワットの蓄電池を設置。また住宅での発電を想定し、同1メガワットの太陽光発電システムと同200キロワットの蓄電池を模擬施設内に設ける。監視制御装置が発電状況を検知、制御するとともに、東芝のリチウムイオン二次電池「SCiB」により余剰電力を備蓄する仕組みだ。同社は「実際の運用までは2-3年の試験期間が必要」(竹中章二電力流通・産業システム社統括技師長)とし、安定運用に向けた実証試験を重ねた上で、15年にスマートグリッド関連で約1000億円の売り上げを見込んでいる。
米ニューメキシコ州でも11年中に、日米によるスマートグリッド共同実証実験が始まる。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がニューメキシコ州政府、米国立研究所と組んで実施。日立製作所やパナソニックなど、国内数十社が参画する見込みだ。日本政府は国際的に優位に立つとされる蓄電池技術などの海外展開を後押ししていく方針だ。

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