朴教授に慰謝料命令 ソウルの地裁 「帝国の慰安婦」訴訟(ソウル=東岡徹)【朝刊】

(2016年01月14日)

“元慰安婦9人が1人当たり3千万ウォン(約295万円)の慰謝料を求めた訴訟で、ソウル東部地裁は13日、朴教授に対し、1人当たり1千万ウォン、計9千万ウォン(約880万円)の支払いを命じる判決を出した。朴教授は控訴する方針。
判決は、慰安婦について「性奴隷と変わらない生活を強要された」などと認定。原告側が問題とした34カ所の表現のうち、「自発的に行った売春婦というイメージ」といった10カ所について、「本人の選択で慰安婦となり、経済的対価を得るために売春をした人だと暗示している」などとして、名誉毀損(きそん)に当たると指摘した。「基本的には軍人と『同志』的な関係を結んでいた」などの22カ所については、原告の人格権を侵害したと判断し、いずれも賠償責任を認めた。
朴教授は判決について、「承服できない。控訴する」と語った。「自発的に行った売春婦」という表現について、「日本の慰安婦否定論者の主張を引用して書いただけで、私がそう主張しているわけではない」と反論。「軍人と『同志』的な関係」とした部分については、「大日本帝国の一員として動員されたという意味で、日本に謝罪と補償を求める理由が明確になる」と述べた。
朴教授は名誉毀損の罪でソウル東部地検に在宅起訴されている。”

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