慰安婦問題、識者と考える (取材班)【朝刊】

(2015年06月02日)

座談会出席者
荻上チキ(司会) 評論家
小野沢あかね 立教大教授
東郷和彦 元外務省条約局長
尹明淑(ユン・ミョンスク) 韓国・忠南大国家戦略研究所専任研究員

“東郷 最近、日韓両国で出版された朴裕河氏(韓国世宗大教授)の著書「帝国の慰安婦」などを含め、いろいろな検証がされるのはいいことだと思うんです。
尹 朴さんの本をめぐっては様々な意見があります。例えば国家より朝鮮人業者の責任を強調しており、植民地での徴集業者の仕組みをよく分かっていない。日本でリベラル派がこの本を支持することは問題だと思います。”

取材班の言葉
“朝日新聞は昨年末、「慰安婦となった女性の多様な実態と謙虚に向き合い、読者にわかりやすく伝える取り組みをより一層進め、多角的な報道を続けます」との考えを表明しました。
・・・
戦時中、慰安所が作られ女性が慰安婦にさせられた背景に何があったのか。元慰安婦の救済をどう考えるか。朝日新聞は取材班を立ち上げ、慰安婦問題をめぐる国内外の動きや研究成果などを探っています。これからもさまざまな立場の意見を紹介し、この問題を考える材料を伝えていきます。”

コメント