参考:戦後思想、テーマ別に議論 70年の節目にシンポジウム (藤井裕介)【夕刊】

(2015年08月18日)

日仏会館で行われたシンポジウム
司会 : 中島岳志
サミュエル・グー(ジュネーヴ大学) 朴裕河(韓国・世宗大学) 白井 聡(京都精華大学)→http://www.mfjtokyo.or.jp/events/details/586--70-.html

“シンポジウムは「日本の戦後七〇年を問う 戦後思想の光と影」と題し、7月18、19日に開かれた。”
“アジアやアメリカとの関係がテーマの議論では、韓国の世宗大教授・朴裕河(パクユハ)さんが、朝鮮半島や中国からの「引き揚げ者」への注目を促した。「日本の中に生きる場所を見いだせなかった」ために中国などに渡り、植民者としての位置にいて、戦後は財産を失い、帰国しても「お荷物」とされた人たち。朴さんは、戦後日本は、そうした引き揚げ者の存在や植民地のことを考えることなく、「定住者中心の単一民族国家幻想」を抱いてきたと指摘。引き揚げ者から見える「忘却された支配の記憶」を考え直すことが必要だと話した。司会を務めた北海道大准教授の中島岳志さんは、「戦後民主主義的な歴史観と、歴史修正主義者たちの歴史認識は、どこかでつながっているのではないかという問題認識」で朴さんと共通すると話した。”

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