【中西進】「"和"は 十七条憲法の "和をもって貴しとなす"につながる」
(2019年05月04日)元号「令和」を考案した国文学者の中西進氏が
4日、富山市で講演し、
「令和」が持つ意味などを解説した。
「和」は、
聖徳太子の十七条憲法の
「和をもって貴しとなす」につながるものだ
としたうえで、
「代々の宰相は
十七条憲法を尊重しているので、
今の宰相にもぜひそうしてほしい」
と安倍晋三首相に呼びかけた。
中西氏は、十七条憲法は
外国との激しい戦争を経験した直後につくられ、
いまの憲法の制定時と
時代背景に共通点があると指摘。
「(十七条憲法は)故国を喪失した人たちが
力を合わせて平和憲法をつくった。
非常に崇高な切実な願いを持っている」
と述べた。
安倍首相への呼びかけは
「国民の一人として」の気持ちだという。
https://www.asahi.com/articles/ASM5455THM54ULFA009.html
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ところが「忤ふること無きを宗とせよ」という言葉を続けると、
意味が分からなくなってきます。
“忤”は、立心偏(りっしんべん)に
“午”(午前午後)という字を書きます。
試みに漢和辞典を繙(ひもと)いてみると、
“忤”とは「みだれる」
つまりバランスを崩すという意味であることが分かりました。
そうすると平和という意味より、
調和という言葉が当てはまるかと思われます。
それを踏まえて、もう一度この憲法を読んでみると、
こんな解釈ができるのではないでしょうか?
「世の中の物事は、すべて調和ということが大切である。
決して片方にだけ偏ることなく、常に公平に見て、
双方の納得できるバランス(即ち“調和”)を考えなければならない。」
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