【山井和則】「実質賃金はマイナスだった」とする答弁を引き出す。
(2019年01月25日)2018年の実質賃金の伸び率はマイナスだったことが、
野党議員の追及で明らかになった。
きょう25日、政府はそれを認めた。
http://tanakaryusaku.jp/2019/01/00019518
厚労省は23日、再集計値を発表。
「21年5カ月ぶり」と発表した
昨年6月の賃金伸び率3.3%を
2.8%に修正したが、
24日の衆院厚労委で、
より実態に近い数字が
「参考値」の1.4%だったことが判明した。
厚労省の発表が
不正確だったことが明らかになり、
「アベノミクス偽装」「賃金偽装」などと
物議を醸している。
野党議員らは、
25日の野党合同ヒアリングでも
「賃金偽装」を追及。
厚労省が発表した「参考値」に基づいて
野党が独自に計算した賃金伸び率を示し、
昨年1~11月の実質賃金の伸び率が
平均でマイナス0.5%であると主張した。
国民民主党の山井和則衆院議員は
ヒアリングで、
「昨年の賃金伸び率は
マイナス0.5%だと分かった。
今後の政策を見直す必要があるのではないか」
と財務省を追及。
財務省は
「見直す必要はない」
と強弁し、
理由として
「賃金の動向を考える際に、
前年度の動きについて
参考値を見ている」
からと居直ったのだ。
要するに、
政策をつくるにあたって
「参考値」の方を重視していると
白状したのである。
この答弁がオドロキなのは、
財務省は自ら、
政府発表の「公表値」よりも
「参考値」の方が大事だと認めたからだ。
つまり、国民に対して、
アベノミクスの成果を
“演出”するための数字を
ワザと見せてきたと
白状したに等しい。
- このできごとのURL:
コメント