【ポストセブン】新型コロナの最新検査法を頑なに導入しない日本 厚生労働省の「不手際」

(2020年02月21日)

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これまで1日1000件程度しか行えなかったPCR検査を、
2月18日からは
最大1日3000件超の検査体制を整えた

と加藤厚労相が発表した。

しかし、ここにも
大きな問題が潜んでいる。

「スイスの製薬会社『ロシュ』が開発した遺伝子検査キットで、
喉の粘膜をとればいいだけの簡単なものも
すでに実用化されています。

しかし、日本政府は
なぜか頑なに導入していません。

理由は、
厚労省が検査方法を独自開発するために予算をつけ、
公共事業にしたからです。

最初からロシュの検査キットを使っていれば、
クルーズ船の感染拡大を
もう少し抑えられたかもしれません」(前出・上さん)

ナビタスクリニック理事長の久住英二さんも、
厚労省の“不手際”を指摘する。

「中国ではすでに、
CT検査が有効という論文があがり、
すぐに切り替えました。

しかし、厚労省は
そうした最新の検査法を導入していません。

感染が流行った国が対応している方法や論文を見て対応すべきなのに、
どういう検査が優れているかという最新情報を知らないんです。

その結果、
本当は陽性なのに
陰性と判断される人が増えています。

しかも、ワクチンに関しても、
国内のワクチンメーカーは
厚労省の天下り先なので、
日本で作ろうとしている。

なぜ海外のメーカーと協力体制をとらないのか。

国民の健康を省みないため、
あらゆる対応が後手に回っています」

実際に新型コロナウイルスに感染するとどうなるのか。

クルーズ船に乗船して、
新型肺炎を発症した70代女性の
義弟であるAさんが言う。

「義姉は船内に隔離され、
2月12日に検査を受けたところ
陰性でした。

ところが15日に
舌と唇が真っ赤になり、
慌てて医務室に連絡して検査を受けると
陽性と診断され、

その日の夕方に
着の身着のまま
埼玉県内の病院に搬送されました。

それまではなんともなかったのに
体調が急変したんです。

現在は
家族も面会できない状態で、
彼女は血圧が高くて
喘息もあるので心配です」

新型コロナウイルスに感染すると
発熱や倦怠感、咳や呼吸不全をもよおし、
悪化すると肺炎を引き起こす。

発熱の目安は37.5℃以上だ。

「クルーズ船では
私の妻が
義姉と同部屋でした。

妻はいまのところ陰性ですが
隔離後に発熱と食欲不振を繰り返しており、
いつ陽性反応が出るか不安です」(Aさん)

Aさんの妻は
現在も
心の休まらない日々を過ごしている。

https://news.livedoor.com/article/detail/17852113/

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