肖波濤教授が、発生源に関する論文を掲載。(論文はその後削除され、教授も消息を絶つ)
(2020年02月06日)新型コロナウイルスの「出所」について、
議論が渦巻いている。
「中国の生物兵器だ」
などとする説が
ネット上では
まことしやかに流れる一方、
中国政府は
「米軍が
中国へ持ち込んだのだ」
と主張。
さらに、そうした
「新型コロナウイルスは
人為的に生まれた」
という論調を
「陰謀説だ」
として否定する向きもあり、
世界中で感染が本格的に拡大する中、
錯綜している状況だ。
こうした最中、
日本ではほとんど伝えられていないが、
中国の研究者が書いた「消された論文」が
海外メディアなどで話題となっている。
そこには、
中国に存在する「2つの研究所」が
発生源として明記されていた――。
この衝撃的な論文を発表したのは、
広東省広州市にある華南理工大学
・生物科学与工程学院
(School of biology and Biological Engineering)の
肖波濤(Botao Xiao、シャオ・ボタオ)教授ら、
生物学に通じる研究者。
2020年2月6日、
新型コロナウイルスの発生源について
研究者向けサイト「ResearchGate」に投稿したのである。
この論文はその後、
ほどなくして削除された。
そして、肖教授らも
消息を絶ってしまった。
中国政府の情報操作や
工作活動に通じる外事関係者が語る。
中略
「コウモリは売られていなかった」
〈新型コロナウイルスが
中国で伝染病を発生させた。
2020年2月6日までに
564人の死者を含め、
2万8060人が感染したことが
検査で確認されている。
今週の(学術誌)ネイチャーの解説によると、
患者から検出されたゲノム配列の96%
あるいは89%が
中型コウモリ由来の
ZC45型コロナウイルスと一致したという。
研究では、
病原体はどこから来たのか、
そして、それがどのようにして
ヒトに伝染したのかを究明することが重要視された。
(世界的な医学誌)「ランセット」の記事では、
武漢の41人の人々が
重症急性呼吸器症候群に罹っており、
そのうち27人が
華南海鮮市場を訪れていた
と報じられている。
伝染病発生後に
市場で採集された585のサンプルのうち
33から
新型コロナウイルスが検出され、
伝染病の発生源ではないか
とみられた市場は、
伝染病が流行している間、
発生源隔離の規則に従って閉鎖された。
ZC45型コロナウイルスを運ぶコウモリは、
雲南省または浙江省で発見されたが、
どちらも海鮮市場から900km以上離れている。
(そもそも)コウモリは通常、
洞窟や森に生息しているものだ。
だが、海鮮市場は
人口1500万人の大都市である武漢の
住宅密集地区にある。
コウモリが市場まで飛んでくる可能性も
非常に低い。
自治体の報告と
31人の住民
および28人の訪問者の証言によると、
コウモリは食料源だったことはなく、
市場で取引されてもいなかった。
コロナウイルスの遺伝子が
自然に組み換えされたか、
あるいは中間で介在した宿主があった可能性があるが、
確たることは
これまでほとんど報告されていない。
他に考えられる感染経路はあるのだろうか?
私たちは
海鮮市場の周辺をスクリーニングした結果、
コウモリコロナウイルスの研究を行っている
2つの研究所を特定した。
市場から280メートル以内に、
武漢疾病管理予防センター(WHCDC)があった。
「血が皮膚についた」
WHCDCは
研究の目的で
所内に数々の動物を飼育していたが、
そのうちの1つは
病原体の収集と識別に特化したものであった。
ある研究では、
湖北省で中型コウモリを含む
155匹のコウモリが捕獲され、
また他の450匹のコウモリは
浙江省で捕獲されていたこともわかった。
ある収集の専門家が、
論文の貢献度表記の中で
そう記している。
さらにこの専門家が収集していたのが
ウイルスであったことが、
2017年と2019年に
全国的な新聞やウェブサイトで報じられている。
そのなかでこの専門家は、
かつてコウモリに襲われ、
コウモリの血が皮膚についた
と述べていた。
感染の危険性が著しく高いことを知っていた専門家は、
自ら14日間の隔離措置を取った。
コウモリの尿を被った別の事故の際にも
同じように隔離措置を講じたという。
ダニが寄生しているコウモリの捕獲で
脅威にさらされたことがかつてあった、
とも述べていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200325-00071310-gendaibiz-cn&p=2
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