【佐賀県】16日から学校を再開すると発表。

(2020年03月12日)

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新型コロナウイルス感染症の拡大を巡り、

政府が
行事自粛の延長を要請するなど
終息が見通せない中、

佐賀県は
16日からの学校再開に踏み切った。

感染リスクを覚悟しながらも、
子どもの心身への影響、
学校現場の混乱、
保護者の負担を
重く受け止めた格好だ。

政府が全国一斉の臨時休校を要請した翌日の2月28日。

県の幹部会議で山口祥義知事は、
県立学校の休校開始日を、
国の要請から1日遅らせる3月3日からとし

「県内の検査は全て陰性。

まず2週間、状況を見る」

と独自の判断を下した。

そして11日。

学校再開の判断を下した山口知事は

「県内で陽性の報告はない」

と、
休校期間を判断したときと同じ理由を挙げた。

さらに今回強調したのは、
子どもたちの心身への影響だった。

「感染を恐れて自宅にこもったまま」

「友達に会いたい」

など
保護者や子どもの声を受け止め

「この状況を長期化させてはいけない」

と思いを口にした。

県教育委員会も休校期間中に、
学校現場や市町教育委員会と
意見交換を行ってきた。

3学期は学年を締めくくる時期で、
市町からは

「(再開後の)最後の6日間は大事。

やりたい」

と強く求められたという。

再開に向けては

「現場のことを考えると、
できるだけ早いタイミングで伝えた方がいい」(県幹部)


11日の発表に至った。

ただ、状況が逐一変化していくため、

「ぎりぎりまで
(方針を)決めたくはなかった」

と苦悩も抱えていた。

「年度末で卒業式もある時期の
休校や再開の判断は難しかった」。

県よりも2日早く
「再開方針」を発表した
武雄市の浦郷究教育長は
こう明かした上で、

「県がまず休校を15日までにしたこと、
そして16日からの再開を決めたことは
すごい決断」

と評価した。

「(春休み前日の)24日までは
天に祈るような気持ち」。

感染リスクを覚悟の上で
判断を示したものの、
県幹部は会議後、こう漏らした。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200312-03498917-saga-l41

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