【WHO】テドロス事務局長「パンデミックが現実味を帯びてきた。」

(2020年03月10日)

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世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は9日、
世界で感染拡大が続く新型コロナウイルスについて

「パンデミック(世界的な大流行)の脅威が
非常に現実味を帯びてきた」

と述べた。

中国湖北省武漢市で発生したウイルスは
同国以外で勢いを増しており、
感染は100カ国以上に広がっている。

米ジョンズ・ホプキンス大学によると、
日本時間10日午前4時時点で、
世界の感染者数は11万3千人を超え、
死者は約4000人に達した。

当初、中国以外の感染比率は
わずか1%程度だったが、
現在は約30%まで上昇した。

特に
イタリア、韓国、イランの3カ国で
感染が急増している。

テドロス氏は

「とても多くの国が影響を受けている。

時間の問題かもしれない」

と語り、
パンデミックが目前に迫ってきている
との認識を示した。

一方で、
ウイルスの封じ込めや影響の緩和策によって
「制御できる」とも強調した。

各国に
感染者の隔離や感染経路の分析など、
あらゆる対策を取るよう改めて求めた。

行動が早ければ早いほど
感染を防ぐ効果が高まるとして

「あきらめないことが肝心だ。

我々はウイルスとの闘いに勝利できる」

と呼びかけた。

WHOは
日本やシンガポールなどは封じ込めに成功しているとし、
「勇気づけられている」
(緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏)と
対策の成果を評価した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56596050Q0A310C2000000/

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