厚生労働省の職員の多くが、検査を受けずに職場に復帰していたことが判明。

(2020年02月21日)

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新型コロナウイルスの
集団感染が確認されたクルーズ船で、

厚生労働省の職員の多くが、
船内での業務を終えた後、
ウイルス検査を受けずに
職場に復帰していたことが分かりました。

専門家は

「船内で感染した職員も出ているので、
職員の検査の在り方を
見直す必要があるのではないか」

と指摘しています。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、
これまでに乗員・乗客634人の感染が確認されたほか、
船内で事務作業にあたった
厚生労働省などの国の職員4人の感染が
明らかになっています。

クルーズ船では
これまでに厚生労働省の職員が
少なくとも90人船内に入っていますが、

発熱などの症状が無かった職員の多くは
船内での業務が終わったあと、
ウイルス検査を受けずに
職場に復帰していたことが
厚生労働省への取材で分かりました。

感染が確認された2人の職員については、
船内での業務中に
発熱などの症状が出たため、
検査が行われていました。

一方、内閣官房によりますと
中国・湖北省から
チャーター機で帰国した人が滞在する宿泊施設では、
対応に当たった内閣府の職員などの多くが
ウイルス検査を受けている
ということです。

厚生労働省の対応について、

感染症対策に詳しい
東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は

「現場では
感染症対策を十分に行っていると思うが、

船内で業務した職員に
感染が確認されているので、

職員の検査の在り方を
見直す必要があるのではないか。

また、
下船後、一定期間は
在宅勤務にするなど
職員と職場を守る仕組みも必要だ」

と指摘しています。

これについて、厚生労働省は、

職場に復帰した職員で
感染は確認されていない

としたうえで

「職員については、
発熱や呼吸器に症状がある場合、
ウイルス検査を行っている。

今後、検査の在り方を見直すかどうかは
コメントできない」

としています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200222/k10012296751000.html?utm_int=realtime_contents_news-related_001_001&word_result=新型コロナウイルス

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