「日本は手遅れ」生物兵器の世界的権威が断じる理由

(2020年03月09日)

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同時にロシア、北朝鮮でも
初期対応が厳密だったことに着目しており、

「いずれも
生物・化学兵器研究に力を入れてきた実績から、
防御意識も高い」

と指摘した。

当初、新型ウイルスは
武漢・漢口の市場で売られていた動物が発生源とされたが、
ヘビ毒研究が本来専門の杜氏は、
旧ソビエト連邦崩壊時、
多くのロシア人らから

「(ソ連の)生物研究所のヘビ毒を
(横流しして売るので)買ってほしい」

と依頼の手紙、電話があったといい、
そうした自身の体験に照らし、

「規律の状況などによっては、
現場の人間が
使用済みの実験動物を焼却せず、
換金目的で
市場に横流しする
などの行為はあり得る」

とみている。

杜氏はこれまでも、
1979年に旧ソ連・スべルドロフスクの研究所から炭疽菌が漏れ、
多くの市民が死亡した実例などから、

「研究施設から病毒が漏れることはよくある」

としてきた。

加えて
今回の新型ウイルス問題発生後、
米国のCDC(疾病コントロールセンター)が
伝染病の専門家を武漢に派遣し、
感染拡大阻止に協力したいと申し出たことに対し、
中国側が対応しなかったことも、

「中国側には
知られたくない事情があることが疑われる」

とみる。

(中略)

「そもそも武漢病毒研究所のような
バイオセーフティーレベル4(BSL-4)施設を持つ研究所は、
兵器レベルの研究、開発が主眼とみられる」

「発症前にヒトからヒトへ感染し、
一度発症して回復したのち、再び罹患するなどの特徴も
蔓延阻止の対応を困難にしており、
この点も人為を疑う要素」

という。

杜氏は

「これらはいずれも間接的な、いわば状況証拠にすぎない。

確かに生物兵器として危険な病源体やウイルスを培養するのだとしたら、
つくる側は同時にワクチンや抗毒剤を大量に準備しないといけない」

としつつも、

「私見では
新型ウイルスは実験、研究の途中で、
何らかの不手際が発生し、
武漢の研究所内から外部に漏れたのではないか。

その説明が最も納得できると思う」

と総括した。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200309-00059632-jbpressz-soci&p=1

また杜氏は

「一般には知られていないが、
台湾の研究所でも
SARSウイルス漏出騒ぎが発生し、
大事に至る前に収束させたことがある」とし、
台湾がこの失敗からも
危機管理能力を伸長させてきた点を指摘。

一方、日本は
SARSや、その後のMERS(中東呼吸器症候群)の感染拡大でも
直接の被害を受けておらず、
対外危機意識の低さもあり、
初期対応の多くが後手に回ったかっこうだ。

杜氏は、

「多くの病原体が、
生物兵器として多くの国でつくられている。

例えば(根絶した)天然痘は
生物兵器の有力な候補者として準備されている。

炭疽菌は実際に米国でテロに使用された。

こうしてみると
新型コロナウイルスが
生物兵器の試作段階の漏出であっても不思議ではない」

と推測。

「最近はヒトに限らず、
家畜や穀物を対象とする生物・化学兵器、毒素兵器も研究対象になっている。

相手が何を研究しているかがわかれば、
その防衛方法を準備することもできる」

と警鐘を鳴らしている。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200309-00059632-jbpressz-soci&p=3

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