【J-castニュース】「医療崩壊」は真実か? 海外メディアは「韓国がモデルケース」と大注目!
(2020年03月14日)果たして、この新型コロナウイルス。
WHOが言うように
「制御可能」なのでしょうか――。
中国やイタリアのように
「全面封鎖」をするのか、
それとも韓国のように
「早期発見、早期治療」を掲げて
PCR検査を徹底するのか......。
各国政府が対応に頭を抱えるなか、
海外メディアでは
韓国への注目度が高まっています。
「イタリア方式」か?
それとも「韓国方式」か?
各国が注目しているのは、
ひと足先にホットスポットになった
韓国とイタリア政府の対応です。
じつは、両国ともに
最初の感染者が見つかったのは
1月末でした。
その後、
韓国政府は
22万人以上にPCR検査を実施(3月11日時点)。
約8000人の感染者に対して死者は67人と報じられています。
一方のイタリアは、
7万3000人に検査して、
感染者は1万5000人超。
死者は1000人を超えており、
致死率の高さに注目が集まっています。
(中略)
「広範囲な検査を行っている」代表例が韓国で、
「人の移動を制限する」代表例がイタリア
ということでしょうか。
また、
日に日に感染者数が増加しているイタリアと比べて、
韓国での感染者数は鈍化傾向を示している
と報じられています。
もちろん、
首都ソウルなどで散発的に感染が確認されていて
「警戒を緩めることはできない」(公衆衛生政策担当トップ)状況だそうですが、
韓国政府の「早期発見、早期隔離、早期治療」の方針に
注目が集まっていることは確かです。
確かに地域によっては
病床が足りないところもあると報じつつ、
それでも「South Korea has been a relative success story」
(韓国は比較的サクセスストーリーだ)と評価しています。
その理由として、
1日に2万件が可能なPCR検査の徹底ぶりと
情報開示の透明さなどを詳しく紹介していますが、
こういった明確で透明性が高いメッセージを
政府が示すことで、
(中略)
逆に、全国的な大規模封鎖に踏み切ったイタリアでは、
行動指針が不明瞭で国民のあいだに
混乱が広がっていると報じています。
同じく米国のニューヨークタイムズ紙も、
「初期段階から素早い対応、透明性、
先制攻撃をモットーにしていた韓国政府」
を
米国は参考にすべき
という意見記事を掲載。
他にも、
各国メディアでは、
韓国方式を評価する報道が目立ちます。
Seoul has touted its approach as a model for other countries.
(ソウルの対応は、
他国へのモデルとして宣伝になっている
:米ボイス・オブ・アメリカ)
Coronavirus in South Korea: How 'trace, test and treat' may be saving lives
(韓国のコロナウイルス対策。
「追跡、検査、治療」が人命を救うかもしれない
:英BBC)
Can South Korea be a model for virus-hit countries?
(韓国は
ウイルスに襲われた国々の
モデルになり得るか?
:仏APF)
現時点では、
フランスのAPFの見出しのように、
韓国がモデルになり得るかどうか
判断は難しいところでしょう。
それでも、
下記のWHOテドロス事務局長のコメントを読むと、
なぜ韓国方式に注目が集まるか、理解できます。
〈WHOテドルス事務局長のコメント〉
すべての国は
このパンデミックの行く末を変えることができる。
各国がウイルスを見つけ、
検査し、治療し、隔離し、
感染経路をたどって人々に対応させれば、
一握りの感染者しかいない国は
クラスター化を防げるし、
クラスターが地域的な感染になることを防げる。
地域的な感染がある国や
大規模なクラスターを抱える国も、
情勢を一変させることができる。
数カ国はウイルスを抑え、
コントロールできると証明した。
海外メディアを見る限り、
一部メディアで報じられているような
「PCR検査の徹底による韓国の医療崩壊」は
問題視されていない様子でした。
予測不能な時こそ、
視野を広げて
さまざまな情報に触れたいものです。
◆ 新型コロナウイルス注目ワードVol.4「lock down」(封鎖)
中国の武漢やイタリアが
「lock down」(封鎖)をして、
人々の行動を制限しました。
Italy on lockdown over coronavirus
(イタリアが
コロナウイルスで封鎖されている)
「lock down」は
米ニューヨークの一部地域など
さまざまなエリアに広がっており、
新型コロナウイルスの拡大に伴い、
今後もさらに増えることでしょう。
https://news.infoseek.co.jp/article/20200314jcastkaisha202010382202/
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