【中国】治った人の血液成分を投与した重症者10人が回復したと発表。

(2020年03月31日)

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新型コロナ「治った人の血液成分」
投与した重症者10人が回復
「呼吸器はずれる」中国研究

深セン第三人民病院

中国の武漢市と深セン市の医療機関で、
新型コロナウイルスに感染して危篤状態の患者15人に、
回復した人の血液成分を投与した結果、
10人の症状が改善していたことが判明した。

これは武漢市の国立ワクチン技術研究所で
楊暁明(ヤン・シャオミン)医師らのグループが行ったもので、
10人の重症患者を対象に、
最近回復したドナーから提供された
「血漿」と呼ばれる血液成分(1回分200ml)に、
抗ウイルス剤などを加えて輸血を実施。

その結果、
治療開始から7日以内で、
10人中7人の患者では
ウイルスが検出されなくなり、
肺の病変に改善が見られた。

いずれも副作用はなかったという。

また、深?市の第三人民病院で行われた研究では、
今年1月20日から3月25日にわたって、新型コロナウイルスに感染して、
重度の呼吸不全を起こしている急性呼吸逼迫症候群(ARDS)の
重篤患者5人(36?65歳)に回復したドナーの血漿を輸血。

治療開始から3日目には5人中4人の患者の体温が正常に戻り、
12日以内にウイルス反応が陰性になった。

さらに3人は2週間以内に人工呼吸器をはずし、
5人の患者のうち3人が入院後51?55日で退院、
残る2人も輸血開始から37日目に症状が安定したという。

新型コロナウイルスの治療法やワクチンはまだ確立していないが、
中国の国営企業「バイオテック・グループ(CNBG)」は今年1月以来、
武漢市で回復した患者から血漿を採取するための特別チームを設立し、
先月8日に入院患者の治療に使ったところ、
24時間以内に血液中の酸素量(血中酸素飽和度)が増えて、
ウイルス量が減少したのを確認している。

同社は
「新型コロナウイルス肺炎から回復した患者の血液には、
ウイルスに対する免疫抗体が存在している可能性がある」として、
引き続き試験を続けて、安全性を確認する考えだ。

https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/3/3/33655.html

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