日本救急医学会と、日本臨床救急医学会が、緊急の声明を発表。

(2020年04月14日)

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新型コロナウイルスの感染拡大で
救命救急センターで
心筋梗塞などの重症患者の受け入れができないケースが出ているとして、
日本救急医学会と
日本臨床救急医学会が
緊急の声明を発表しました。

このなかでは

「救急医療体制の崩壊を
すでに実感している」

と危機感を示しています。

声明によりますと、

新型コロナウイルスの感染拡大で

発熱やせきの症状がある患者を
受け入れる病院が少なくなったことで、

救命救急センターで対応せざるをえず、

その結果、
心筋梗塞や脳卒中など
緊急を要する重症患者の受け入れが
できない事態になっているということです。

また、
救急で受け入れた患者が
あとになって新型コロナウイルスに感染していることが
明らかになるケースも増えていて
迅速な検査が必要だとしています。

さらに、
医療資機材が圧倒的に不足し、
医療者の安全が確保できず
対応が極めて困難な段階に至っている
と訴えています。

2つの学会では

「医療崩壊が生じる際の
最初の兆候は
救急医療体制の崩壊だが、
これはすでに実感している」

と危機感を示していて、
意見や要望をまとめ
国に伝えることにしています。

日本救急医学会の代表理事で
大阪大学大学院の嶋津岳士教授は

「通常の救急の体制が
維持できないという点では
すでに救急医療は
崩壊していると言える。

新型コロナウイルスの患者も、
それ以外の重症患者も、
1人でも多くの命を救いたいが
医療資源や体制は十分でなく
ジレンマに陥っている。

発熱外来の設置など
地域全体の救急医療体制を整えるとともに
PCR検査を迅速に行える体制を
整備してもらいたい」

と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200414/k10012386411000.html

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