保健所「死にそうな症状でなければ、検査できない。」

(2020年04月14日)

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4月14日 テレ朝モーニングショーより

何故PCR検査がすすまないのか、東京新聞朝刊より

世田谷区、電話が繋がらない
→保健所相談窓口を6回線9人態勢に増員

医師を通じて依頼するルートも狭き門

ある診療所(今月初め)
感染の疑いが濃い患者の検査依頼
→保健所職員「死にそうな症状でなければ検査できない」と断られる

東京都職員は
「都は検査を絞っておらず
検査体制の拡充に努めている」

都内感染症指定病院医師は

「現場の医師が検査を希望しても、
保健所が『典型例がない』と
検査を絞る状況は変わっていない」

岡田教授

「行政検査やめましょう。

保健所を解放しましょう。

発熱外来で検査をして、
かかりつけ医
もしくはPCRセンターで検査して、
民間に委託してハイリスクには治療、
そうでない人は隔離施設へ。

それを早くやりましょう」

■東京新聞朝刊

<コロナ緊急事態>PCR検査限界 都内感染最多の世田谷 電話相談 倍以上に

新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR検査が追いつかない。

感染者が東京都内で最も多い世田谷区では、
保健所の相談窓口に電話が殺到し、
相談すら難しい状態だ。

世田谷保健所は
急きょ十三日から回線を倍に増やしたが、
すぐ検査が増えるわけではないという。

検査が進まない要因を探った。 (中沢誠)

世田谷保健所によると、
感染者数の拡大に伴い、
今月に入ると
相談センターへの電話が
一気に増えたという。

終日電話が鳴りやまない。

職員六人がフル稼働で対応していたが、
区には「電話がつながらない」
という苦情が相次いだ。

三月前半で
一日平均百三十件だった相談件数は、
四月六日になると
倍以上の二百八十三件まで膨らんだ。

一件当たりの相談時間も延びているという。

「想定以上の伸びだった」

と世田谷保健所健康企画課の大谷周平課長。

十三日から
相談窓口を六回線九人態勢に増やした。

入り口は広げた。

しかし、その先にも壁があった。

検査しようにも、
必要な検体の採取が追いつかないのだ。

採取は、指定された医療機関
「帰国者・接触者外来」に限られる。

病院は非公表で、
相談を受けた保健所が外来を紹介する。

大谷課長は

「二月下旬からは検査を絞ってはいないが、
感染拡大で外来の空きがなくなっている。

待ってもらうしかない」

と話す。

都によると、
世田谷区に限らず、
都内では外来が逼迫(ひっぱく)しているという。

外来を増やそうにも、
受け入れる医療機関が
医師らの防護態勢を備える必要がある。

世田谷保健所は

「管内で外来の医療機関は増えていない」

という。

車に乗ったまま検体を採取する
ドライブスルー方式を導入する動きがあるものの、

「設備や人員の課題があり、
現時点では検討していない」

とする。

諸外国の検査数に対し、
日本は大きく後れを取っている。

今月初めの時点で、
ドイツやイタリアの人口千人当たりの検査数は
いずれも約十五人で、日本の三十倍に上る。

政府は一日に二万件の検査を目指しているが、
大谷課長は

「現状の枠組みだと、
劇的に検査を増やすのは難しい」

と窮状を訴える。

2020年4月14日 朝刊

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202004/CK2020041402000124.html

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