【国連】エチオピアでバッタが大量発生し、100万人が食糧危機に瀕していると発表。

(2020年04月14日)

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アフリカ東部エチオピアで、
バッタが大量発生し、
20万ヘクタールに及ぶ農地が被害を受け、
およそ100万人が
緊急食糧援助を必要とする事態となっている。

国連(UN)が13日、発表した。

何十億匹も大量発生しているのは、
サバクトビバッタ。

その大群は、
ロシアの首都モスクワほどの面積を
覆い尽くすこともある。

エチオピアをはじめ、
ソマリア、ケニア、ジブチ、エリトリア、
タンザニア、スーダン、南スーダン、ウガンダなど、
すでにアフリカ東部の大部分に
被害をもたらしている。

大量発生の要因としては、
同域の雨期の降水量が
過去40年で最多レベルだったことが挙げられる。

国連食糧農業機関(FAO)によると、
エチオピアでは
モロコシ、小麦、トウモロコシなどの作物が
広範囲で被害を受け、
牛の牧草地も激減した。

バッタの大量発生は
規模がさらに拡大する恐れがある。

FAOは先週、
東アフリカにおけるバッタの大群の「急増」は
今後の植え付け期と収穫期を危険にさらし、

「食糧安保と人々の生活を
前例のない規模で脅かす」

可能性があると警告している。

エチオピア国民のうち、
食糧支援を必要とする人々のおよそ75%は、
ソマリ(Somali)州と
オロミア(Oromia)州に集中。

FAOエチオピア支部の
ファトゥマ・セイード(Fatouma Seid)代表は、
農家や牧畜業者は
今回の緊急事態を乗り切るため、
農業投入財と現金給付という形での
援助を必要としていると訴えている。

この緊急事態は
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、
さらに深刻化している。

エチオピアで確認された感染者数はわずか74人だが、
検査数そのものが限られている。

専門家らは、
他の東アフリカ諸国同様、
エチオピアの脆弱(ぜいじゃく)な医療制度は
感染者の増加により
たちまち崩壊しかねないと懸念を示している。

https://www.afpbb.com/articles/-/3278555

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