ASEANと日中韓の首脳がテレビ会議を行い、治療方法の開発協力で一致。

(2020年04月14日)

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新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる中、
ASEAN=東南アジア諸国連合と
日中韓3か国の首脳によるテレビ会議が行われ、
治療薬の早期開発が重要だという認識で一致し、
医療物資の流通の維持に向けた連携を確認しました。

安倍総理大臣は、
午後4時ごろから、
およそ2時間半にわたって
ASEAN加盟10か国と
日中韓3か国の首脳による
臨時のテレビ会議を行いました。

この中で、安倍総理大臣は

「国境を越えて拡散するウイルスに対じするには
国際協力、連携が不可欠であり、
自由、透明、迅速な形で
各国の情報や知見を共有すべきだ。

ASEAN+3で連携して
新たな危機に打ち勝ちたい」

と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は
治療薬の開発について

「WHO=世界保健機関や
民間を含め世界の英知を結集し、
治療薬などの開発を
一気に加速させる」

と述べました。

これに対し各国首脳からは、
治療薬として期待されている
「アビガン」の開発などに謝意が示され、
治療薬の早期開発が重要だ
という認識で一致しました。

また安倍総理大臣は、
防護服などの物資を
ASEAN地域からの輸入に依存していることを踏まえ、

「WTO=世界貿易機関のルールのもと、
モノやサービスの円滑な貿易が重要だ。

ASEANを中心とするサプライチェーンを
強じんかつ持続可能なものにすべきだ」

と述べ、
医療物資の流通の維持に向けた連携を確認しました。

さらに安倍総理大臣は、
ASEAN地域の感染症対応能力の強化に向けて、
「感染症対策センター」の設立を
後押しする考えを示しました。

そして、安倍総理大臣は

「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして、
来年夏、東京オリンピック・パラリンピックを
完全な形で開催する」

と述べました。

終了後、安倍総理大臣は、
記者団に対し

「日本は『緊急事態宣言』をして、
感染拡大防止に取り組んでいるが、
事態を収束するには
日本だけの努力では達成できない。

アジアでも
新型コロナウイルスの感染症が猛威をふるう中で、
地域の協力拡大は極めて重要だ。

地域の協力や連携で
リーダーシップを発揮していきたい」

と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200414/k10012387251000.html

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