海外で、抗寄生虫薬「イベルメクチン」が効果があったと報告。(大村智が発見した細菌由来物質で作成)

(2020年04月26日)

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新型コロナウイルス感染症の治療薬を巡り、
抗寄生虫薬の「イベルメクチン」に
死亡率を下げる効果があるとする報告を、
米国のチームがまとめた。

イベルメクチンを使った患者の死亡率は、
使わなかった患者と比べて
約6分の1にまで抑えられたという。

イベルメクチンは、
2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した、
大村智・北里大特別栄誉教授が発見した
細菌が生成する物質を基に作られている。

寄生虫によって失明するオンコセルカ症や、
皮膚が硬くなるリンパ系フィラリア症などに使われてきた。

豪州のチームは、
新型コロナウイルスを減少させる効果を
細胞実験で確認したと報告。

1回の投与で、
1~2日以内に、
ウイルスの増殖を抑制できたという。

米国のチームは
20年1~3月に
新型コロナウイルスに感染し、
治療を受けた人のデータを収集。

アジアと欧州、北米にある
169医療機関から
イベルメクチンを使った704例と、
使わなかった704例とを比べ、
統計分析した。

https://mainichi.jp/articles/20200424/k00/00m/030/201000c

人工呼吸器を使用する必要があった患者のうち、
イベルメクチンでの治療をされなかった患者の死亡率は21.3%でしたが、
投薬を受けた患者の死亡率は7.3%で、
前者の約3分の1でした。

さらに、
患者全体での
イベルメクチンを投与された患者の死亡率は
1.4%でした。

これは、
薬物を使用しなかった人の死亡率の
およそ6分の1で、
8.5%でした。

チームは、
イベルメクチンの使用は、
患者が入院する必要がある日数を
短縮するのにも効果的であり、
治療方法を検討する際の
参考となると述べています。

https://mainichi.jp/english/articles/20200425/p2a/00m/0na/007000c

https://ja.wikipedia.org/wiki/大村智

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