【オックスフォード大学】オード教授「確率は6分の1。21世紀は人間の滅亡を賭けたロシアンルーレット。」

(2020年04月28日)

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要約

・オックスフォード大学の哲学者であるトビー・オード氏は、

「人間の文明が
取り返しの付かないレベルで崩壊し、
生き残った人間の生活が
先史時代の水準に戻る」

あるいは

「人間という種が滅亡する」

といった、
人間の「実存的なリスク」に
焦点を当てている
数少ない研究者の一人。

・人類の存亡レベルに匹敵するリスクの候補は

「恒星の爆発」
「悪質なウイルスの流行」
「超火山の噴火」
「人工知能の暴走」

など多岐に渡る。

なるほど、
これら一つ一つを
個別に考えれば

確かにその可能性は高くない
と言えるかもしれない。

・しかし、

「これら
考えられる全てのリスクを合算し、
どれか一つでも起こる可能性」

は決して低くないとのこと。

オード氏は

21世紀に
実存的リスクが
現実のものとなる可能性を
「6分の1」と推定しており、

「21世紀は
人間の滅亡を賭けた
ロシアンルーレットと同じ状況だ」

と主張している。

・コロナ禍以前から
専門的な知識を持つ科学者の多くは

近い将来に
強力なウイルスが
世界的に流行するだろうと確信しており、
時に警鐘を鳴らしてきた。

これはなにも専門家に限らず、
ビル・ゲイツ氏が
2015年のTEDスピーチで

「今後数十年で
1000万人以上が亡くなる事態があるとすれば、
戦争より感染性のウイルスが原因でしょう」

と述べたように、

一部の人々も
パンデミックの危険性について理解し、
何度も警告していた。

・にもかかわらず、
多くの人々は
ほとんどパンデミックの危険について
考えてこなかった。

これは、

人間には記憶に残っている
最近の経験から
将来起きるイベントの可能性を
推定することは得意だが、

前例のない
潜在的な大災害について考えることは
不得手であるという
特性があるためだとのこと。

つまり人類は滅亡する。

https://gigazine.net/news/20200428-pandemic-opportune-think-future-cataclysm/

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