【NHK】PCR検査の「陽性率」が、全国的に上昇中。(今月に入って倍増)

(2020年04月19日)

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新型コロナウイルスの感染を調べる
PCR検査で

陽性と判定された人の割合、
いわゆる「陽性率」が

全国的に上昇している
とみられることが分かりました。

NHKでは、
厚生労働省が公表している
都道府県などから報告のあったPCR検査を実施した人数のうち、
陽性となった人の割合、
「陽性率」を調べました。

厚生労働省によりますと、

公表されている検査の実施人数は、
東京都など、
保健所を通さない民間の検査機関での検査は
含まれていないケースなどがあるということで、

陽性率は
あくまで目安の数字となっています。

全国の陽性率は、
国内で初めて感染者が確認された
1月15日から先月14日までが
平均で6.2%だったのに対し、

最近では、
16日までの2週間の平均は
12.9%と
2倍程度に増えています。

また、
患者の数が増えている地域を
都道府県ごとに見てみますと、

▽東京都が先月14日までの平均が10%だったのに対し、
4月16日までの2週間の平均は56.1%で
全国で最も高くなっています。

▽埼玉県は先月14日までは6.5%でしたが、
16日までの2週間は17.8%。

▽石川県は先月14日までは4.7%で、
16日までの2週間は19.8%。

▽福岡県は先月14日までは0.5%で、
16日までの2週間は8%となっています。

このほか
過去のデータが一部、公表されていない自治体については、

▽大阪府が16日までの2週間の平均で25.7%、

▽神奈川県が19%、

▽千葉県が15.6%

となっています。

■専門家「潜在的患者が増えてきたか」

感染症対策に詳しい
東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は

「陽性率があがっているのは
潜在的な患者の数が
増えてきたことを示していると考えられる。

また、感染の拡大を受けて
多くの人が検査を受けるようになったことも
理由の1つとして考えられる。

陽性率が高まると
感染と診断される人の数も増えてくるので、
医療への負担が大きくなる。

現在、医師が必要と判断しても
検査を受けられないケースがあると聞いているが、

重症者を救うためにもリスクの高い、
高齢者や基礎疾患がある人などを
優先的に検査できるように
検査態勢を拡充することが必要だ」

と話していました。

■感染が拡大している13都道府県の陽性率

感染が拡大している
13の都道府県の陽性率についてみてみますと、
いずれも平均で、

▽京都府は

1月15日から先月14日までが
2.7%だったのに対し、

4月16日までの2週間では
11.4%でした。

▽岐阜県は

先月14日までは0.8%でしたが、
16日までの2週間は11.9%。

▽茨城県は
先月14日までは
県内で感染が確認されず0%でしたが、
16日までの2週間は5.9%となっています。

■一方、大きな変化がみられない自治体もありました。

▽兵庫県は
先月14日までが10.3%でしたが、
16日までの2週間は12.7%。

▽北海道は
先月14日までが10.7%で、
16日までの2週間も変わらず10.7%。

▽愛知県は
先月14日までが10.9%で、
16日までの2週間は9.4%となっています。

民間検査データ含めた陽性率を出すのは困難

厚生労働省によりますと、
民間の検査機関などから
はPCR検査の実施件数の報告を受けていますが、

これには1人が複数回の検査を受けた場合も含まれ、
都道府県別に分けられていないということです。

このため
民間の検査機関などで
検査を行った人数を含めた
陽性率を出すのは難しいということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200418/k10012394711000.html

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