【政府専門家会議】「東京都の『実効再生産数』は0.5人。全国は0.7人。」

(2020年05月01日)

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緊急事態宣言に伴い、

全国的に
外出自粛の動きが強化されたことで、

どんな効果が表れたのか。

5月1日に開かれた
政府の専門家会議が着目したのは、

1日当たりの新規感染者数だけでなく、

感染症の流行時に
感染者1人から
平均何人にうつるかを示す
「実効再生産数」の値だった。

実効再生産数が
「1」を上回れば感染が拡大し、

下回れば
縮小に向かうため、

欧米では
感染拡大防止策としての
行動制限を緩和する際の
目安にされている。

1日の専門家会議の提言によると、

全国の実効再生産数は
宣言前の3月25日に「2」だったが、

宣言後の4月10日には
「0・7」に低下。

一方、
東京都は
感染者数が増加し始めた3月14日に、

欧米の流行時並みの「2・6」。

その後
同25日の都の外出自粛要請を挟んで
新規感染者数の伸びが鈍化し、

4月10日には
「0・5」に一気に下がった。

「接触8割削減」の根拠となるシミュレーションを行った
厚生労働省クラスター(感染者集団)対策班のメンバーで、
北海道大の西浦博教授(理論疫学)は

「次週以降も
定期的にアップデートを続け、

0・5の水準を維持し、
下回ることを確認していくことが必要になる」

としている。

実効再生産数に対し、
通常の環境で
感染者1人から平均何人にうつるかの指標が
「基本再生産数」で、
ウイルスそのものの感染力を表す。

WHO(世界保健機関)によると、
新型コロナは
暫定値で1・4~2・5としている。

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https://www.sankei.com/life/news/200501/lif2005010090-n1.html

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